ようせいへのおくりもの4
ふわふわ、ゆらゆら、暖かくて、いい匂いがする。
ジンさんの抱っこはすごく安心する。お休み3秒、3、2、1。ぐぅ。
◇◇◇
目を開けると、医務室のベッドだった。勇者ハムハムも一緒だ。
「おはようノアちゃん。もうすぐおやつの時間よ」
「おはよーごじゃましゅアルねえしゃま」
さすが僕、食事やおやつの時間は外さない。
今日のおやつはフレンチトースト。蜂蜜をたっぷりかけていただきます!んまー!
「んー!美味しい!少し前までスイーツなんて存在してなかったのに、今じゃもうその時のこと思い出せないし、考えられないわね」
「確かにそうですね。もうスイーツ無しの生活なんて考えられません」
生クリームを追加しながらそんな事を言うアルベルトさんとガブリエルさんにほくそ笑む。
ふふふふふ。そうでしょうそうでしょう!スイーツは偉大なのです!スイーツの存在は世界の理なのです!それと僕にも生クリーム下さい!
そういえば、妖精さんって何か食べるのかな?
自然に存在する気?とか、目には見えないエネルギー?とかを摂取というか取り入れてるようなイメージがあるんだけど。
でも向こうの世界では、人間の物を食べる妖精の話もあったように思う。ミルクが大好きなお手伝い妖精さんとか。
「ようしぇーしゃんってなにかたべりゅの?」
「妖精が食べる物?僕は聞いたことないな」
「確かにはっきりとは分かってないみたいね。でも食べないっていう話も聞かないわよ」
ふむ。まぁ姿を表さないんだからそれも当然か。
でもそれなら食べると思ったほうが楽しいし面白いよね。
ということで。妖精さんと更に交流を深めるべく、次の段階に進んでみようじゃあーりませんか!
◇◇◇
自然にあるもの、かつ、自然には手に入らないもの。
つまり、人間が手を加えるけど、限りなく素材そのままに近いもの、なら妖精さんも食いつくんではなかろうか。
…何それそんなものある?
素材そのまま…焼きもろこし、じゃがバター、イカ焼き…って違う違う。これただの屋台のラインナップ。落ち着け僕。
んー…チョコバナナ、林檎あめ、わたあめ…ってだから違う違う。これもただの屋台のラインナップ!
あ、わたあめいいかも。いや、駄目だ。
砂糖は人が精製した物だし、作り方がいまいち分かんない。あのぐるぐるの機械ってどういう仕組みなんだろ。
とりあえずフレンチトーストを食べよう。頭を働かせるには甘い物が1番だからね。もぐもぐ
はあ~じゅわじゅわのパンと、とろとろ蜂蜜の組み合わせ最高~。…蜂蜜…あ、あれならいいかも!
あれならお花が好きな妖精さんにもぴったりだよね!
屋台飯、割高だしコンビニや冷凍食品もあるし、いつで食べられる物だけど、違うんですよねぇ屋台とは
自分はたこ焼きとフランクフルト、あと林檎あめが好きです
皆様がお好きな屋台飯は何でしょうか
今日も読んでくださる皆様に感謝します
ありがとうございます




