表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/70

てつのなぞをとくムチ!

翌日、ムチちゃんたちはドワーフの集落へと向かったムチ。お空はくもりさんムチ。

ちょっと肌寒いムチねえ。


ムチテツおじさんが先触れを出してくれたのか、集落の入り口にはドワーフさんたちが待っていてくれたムチ。みんないかついムチ。ちょっと怖いムチ。


ムチちゃんが前へ出ると、ドワーフさんのなかでも一番強そうな人が出てきたムチ。きっと集落の長さんムチね。


「坊主がムチテツ殿が言っていた鍛冶師か?」

「本業は従士だけど、今は鍛冶師ムチ。どうかドワーフの技術の一端だけでも学ばせてほしいムチ!」

「俺らの答えはいつだってこうだ。鉄の民を唸らせる力を示してみせろ。どうだ、できるか?」


ドワーフの長さんが言い放ったムチ。


「わかったムチ。その力、"鉄の謎"の試練を達成することでこのムチちゃんが示すムチ!」


「よくぞ吠えた。いざ、試練の舞台へ!」



◇◇◇◇◇◇◇◇



ムチちゃんは長さんたちに試練の舞台へと案内されたムチ。洞窟には立派な祭壇と鍛冶場があったムチ。


「ここが我らドワーフの神聖なる鍛冶場だ。鉱石は好きに選べ。己のすべてを賭けた武器を打ってみせろ!」


そう言うと長さんは去っていったムチ。ここからはムチちゃん一人の戦いムチ!


大量に積んである鉄鉱石から純度の高いものを選ぶムチ。良い鉄鉱石の重さと見た目はムチテツおじさんに叩き込まれているムチ。


炉に火を入れ、鉄鉱石を溶かすムチ。ここで隠し味に少量の炭を入れるムチ。


昔からの経験則で、純粋な鉄よりも炭を少し混ぜた鉄の方が固くなるムチ。ただし、そのぶん粘りが失われるので、配合の妙が求められるムチ。


おそらくこれが鉄の謎、鋼へと至る道だと思うムチ。


炉から流れ出した鉄を固め、鍛造するムチ。何度も何度も折りたたみ、鍛造するムチ。


とんかん、とんかん

とんかん、とんかん

とんかん、とんかん


……完成ムチ!!



◇◇◇◇◇◇◇◇



「坊主、仕上がったようだな。いい刀だ、東方の技術が使われているな。技芸神様に奉納するぞ」


長さんがムチちゃんから完成品を取り上げて、祭壇に奉納したムチ。神官が神託を受けているムチ。どきどきタイムむち。


「鍛冶師ムチちゃんよ、そなたの奉納した刀は技芸神様がお認めになられた。鉄の謎を解いた上級鍛冶師と認定する!」


神官が高らかにムチちゃんの合格を告げたムチ。やったムチ!!


「坊主、やるじゃねえか。その年で鉄の謎を解きやがるたあ、将来が楽しみだ。さすが名工ムチテツの弟子ってところか?」

「ムチフフフ……ムチちゃん嬉しいムチ。それはそうと、力は示したムチ、どうかムチちゃん達への技術指導をお願いしますムチ」

「わかってらあ。いいもん見せてもらったし、腕のある若いのを何人か派遣しよう。たまには教える側に回るのも、アイツらにはいい勉強になるだろう」


長さんは禿げ上がった頭をぺしゃりと叩いたムチ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ