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たいとく、まほうけんムチ!

「これムチ! これムチ! ムチちゃんこれを体得するムチ!」


むちナイト様の必殺技・むちブレイク。雷魔法の威力をプラスした斬撃、これならムチちゃんのへっぽこ斬りでも威力が出るムチ!


そうと決まれば特訓ムチ!


まずは雷の魔力が出せないと始まらないムチ。実はムチちゃん、魔法はあんまり得意じゃないムチ。生活魔法といくつかの初級の属性魔法しか使えないムチ。


だから、第一歩として初級の雷属性魔法を習得するムチ。雷は風の特殊属性だから、風魔法が使えるムチちゃんならできるはずムチ。一心不乱に練習ムチ!


それから毎日、訓練の合間に魔導書とにらめっこしながら雷魔法の練習をしたムチ。雨の日も、風の日も、練習したムチ。そして、初級の雷魔法を習得したムチ。


「サンダーボルトむち!」


バチバチバチッ


ムチちゃんの目の前に青白い電光が走ったムチ。成功ムチ!


「おー、すごいすごい」

「頑張ったなー、ムチはん」

「えへへへ~ ありがとうムチ~」


レンとティアがほめてくれたムチ。とっても嬉しいムチ。


でもでも、今はまだ道半ば。いや、三合目を登ったところムチね。


これだけなら手数が増えただけムチ。ここからこの魔法を木の棒にエンチャントできるようにしないといけないムチ!



◇◇◇◇◇◇◇◇



エンチャントの体得は難航を極めたムチ。


エンチャントはそれだけで食っていけるほどの高等技術ムチ。だからムチちゃんは雷のエンチャントに集中したムチ。


それでも、最初の数週間は何の手応えも得られなかったムチ。しょんぼりしていると、レンがよしよししてくれたムチ。うれしいムチ。


エンチャントのコツを掴むため、いきなり特殊属性の雷は一旦止めることにしたムチ。基本属性の風の練習に変更したムチ。すこしだけ手応えがあったけど、トータルでは全然ダメだったムチ。しょんぼりしていると、ティアがよしよししてくれたムチ。うれしいムチ。


「あ~ 手詰まりムチ~ 困ったムチ~」

「ムチちゃん、だいぶ参ってるね」

「せやな、気分転換しよ。あんま根詰めてもええことないよ」

「そうムチね。ご飯にするムチ。今日は東方風の煮込み料理ムチ。風の生活魔法で圧力をかけた鍋で大根や卵を煮込んだムチよ。寒い日には嬉しいメニューむち」

「味しみ大根かー。ムチはんは何でも作れるなー」


圧力……?

味しみ……魔力の浸透?


「こ、これムチ──っ! ムチちゃん閃いちゃったムチ!!」


魔法はイメージむち。ムチちゃん、大根さんにお出汁が染み込むようなイメージで、雷の魔力を木の棒に込めたムチ。


しみしみ~

あじしみ~


今度こそ、今度こそうまくいってほしいムチ!


バチッ

バチッ


そこには微量の雷を纏ったムチちゃんの棒があったムチ。大成功ムチ!


「ビリビリ剣! あちょ~ムチ!!」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオンン


稲妻にうたれたような衝撃を受け、ぼろぼろになった的がそこにはあったムチ。


魔法剣、体得ムチ!

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