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ひらめいたムチ!

今日は訓練もムチムチ大使の仕事もお休みの日ムチ。というわけで、今日はムチムチお楽しみデーむち。おいしいお菓子ととっておきのお茶を準備して、ムチ袋からお気に入りの絵本を取り出すムチ。


「やっぱり"むちナイト"は何度読んでもいいムチな~」


ムチちゃんは何度も読み返した絵本をじっくりとめくったムチ。


「なんや、いい匂いがするな~」

「ムチちゃん、いるの?」


レンとティアが部屋に入ってきたムチ。


「いるムチよ。いらっしゃいムチ~ 今日はムチちゃんのお楽しみデーだから、シフォンケーキを作ったムチ。二人のぶんも机にあるから、食べていいムチよ」

「ありがとうな。ほないただくで~」

「ありがとう、ムチちゃん。ボクもいただくね」


ふたりとも机の上からお菓子をとって、ひょいぱくと食べているムチ。


「相変わらずムチはんの料理は絶品やな。いいお嫁さんになれるで」

「ムチちゃんは見ての通り男の子ムチよ。お婿さんにしかなれないムチ」

「そういえばムチちゃん、さっきまで何を読んでたの?」

「これはムチムチランドのベストセラー作家、ムチブック先生の"つよつよの騎士むちナイト"ムチ! つよつよに強すぎるムチナイト様が悪い魔物をえいえいってやっつけまくる冒険譚ムチ。ムチちゃん、この本がだいしゅきムチ!」


他にも"ムチ・ダンディーの大冒険"とか、"華麗なる悪徳領主ワルムチ"とか、推したい作品はいっぱいあるムチ。でも、ウザいと思われるのは嫌だから次の機会にするムチ。


「へえ……面白そうだね、ボクも読んでいい?」

「いいムチよ!せっかくだから一緒に読むムチ」

「なんやなんや、ウチもまぜてーな」


こうして三人で読むことになったムチ。



◇◇◇◇◇◇◇◇



【あるひ、わるいドラゴンがおしろからおひめさまをつれさっていきました】

【おうさまは、くにいちばんのきしであるむちナイトにひめをすくいだしてほしいとたのみました】

【むちナイトはみんなにみおくられながら、ひめをさがすたびにでました】


【むちナイトのたびはこんなんをきわめました】

【わるいドラゴンは、てしたのまものをつぎつぎとむちナイトのもとにおくりつづけたのです】


【むちナイトはけっしてまけません】

【つよつよのけんぎとたいじゅつで、まものをかえりうちにします】

【そして、とうとうわるいドラゴンのすみかにたどりついたのです】


【ドラゴンよ、ひめをかえしてもらうムチよ!】

【むちナイトはけんをかまえました】

【ムチムチでこしゃくなやつめ、かえりうちにしてくれるわ】

【ドラゴンはむちナイトをにらみつけました】


【たたかいはしれつをきわめました】

【むちナイトとドラゴンのぶつかりあいは、ますますはげしくなります】

【やるな、むちナイト】

【そちらこそ】

【むちナイトはそういうと、けんをたかくかかげました】


【いかづちよ、わがけんにやどるムチ!】

【すると、おびただしいいかづちがむちナイトのかかけたけんにあつまりました】


【ひっさつけん、むちブレイク!】

【ムチナイトのらいこうをまとったひっさつのいちげきがドラゴンをうちたおしました】


【おお、むちナイトよ。なんとつよつよなのでしょうムチ!】

【ひめ、ぶじでしたか。さあ、かえりましょうムチ】


【こうして、むちナイトのおかげでおひめさまはぶじにしろにもどり、へいわなひびがかえってきました】

【めでたし、めでたしムチ】


絵本を読んだムチちゃんに電光が走ったムチ。


「こ、こ、これムチ──っ」


ムチちゃん、閃いちゃったムチ!

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