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ムチムチたいしのおしごとムチ!

今日は訓練が休みムチ。ムチちゃん、ひさびさにムチムチ大使の仕事をすることにしたムチ。


実は王都に滞在するときにおうさまと相談して、この地方の担当にしてもらったムチ。今日は学者さんたちとの打ち合わせと、周辺の村での炊き出しムチ。さっそく打ち合わせから片付けていくムチ~


ムチちゃんは王都の大学にやってきたムチ。魔術師の塔とは違って、物々しい雰囲気はしないから落ち着くムチ。しばらくしたら出迎えの人が来たムチ。


「こんにちは、そのムチムチしたフォルムはムチムチ大使の方ですね。お迎えにあがりました」

「はい、ムチちゃんがムチムチ大使のムチちゃんムチ。今日はよろしくお願いしますムチ」


通されたのは大きな机があるだけの殺風景な部屋だったムチ。おそらくこの机の上には資料が山ほど積み上がることになるムチね。


しばらく待っていると、学者の先生たちが山積みの本を抱えながらやってきたムチ。お仕事のはじまりムチ。



◇◇◇◇◇◇◇◇



「ムチさん、この歴史書の数巻が散逸しているのですが、ムチムチランドの方で写しが残っていないか確認いただけないでしょうか」

「今、問い合わせるムチ。ちょっと待って欲しいムチ~」


ムチちゃんはムチ袋から"もしもしストーン"を取り出して、魔力を込めたムチ。


「もしもし、ムチムチ大使本部ムチか? ムチちゃんはムチちゃんムチ。王都ステイロス付近で、千年前くらいの歴史資料があるか調べてほしいムチ」

「え? あるムチか。それはよかったムチ。こちらの学者の先生が必要なんで、写しがほしいムチ。どれぐらいかかりそうムチか?」 三日ムチか。早いムチね。ちょうど写しを作っていたところムチか。運がよかったムチねー。じゃあいつもの定期便でお願いするムチ」

「次の定期便で資料の写しが届くムチ。どうやら史書の写しのまた写しが保管されていたようムチ。よかったムチねー」

「ありがとうございます!」


ムチムチ大使の文化保存事業はこうやって歴史の研究家さんに頼りにされることが多いムチ。一番多い仕事ムチね。


「ムチさん、この特許について、過去に類似した論文がないかわからないでしょうか?」

「あ、この特許に似たのを見たことがあるムチ。でも既に滅んだ国のものだから、新規性がないだけで、権利を主張する人はいないと思うムチよ。念のため確認するムチ」

「もしもし、ムチムチ大使本部ムチか?またまた済まないムチ。ムチちゃんムチ。古王国パルティナの特許で、たしか魔導増幅装置に関するものがいくつかあったムチよね? ちょっとこちらで書いている特許と照らし合わせたいムチ……え? 技芸神様に奉納すればその時にわかるムチか?」


特許を書いた先生が腕でバッテンを作ったムチ。せちがらいムチな……


「技芸神様ほどの神様を降ろすとなると、儀式にかかる費用も半端ないムチ。できればムチムチ大使案件で収めたいムチよ……そうムチか、ありがとうムチ。さっきの史書と同じでいいムチ~」

「増幅装置の関連特許、同じく次の定期便で届くから、頑張って差別化するムチよ」

「ありがとうございます!」


文献から特許の検索、これもメジャーな仕事ムチ。こんな感じの取り次ぎ業務を繰り返して、ムチちゃんの午前は過ぎていったムチ。


さて、次は炊き出しムチよ~



◇◇◇◇◇◇◇◇



「みんな~ ご飯ができたムチよ~」


いつものように村長さんに許可をもらって、広場で炊き出しをしたムチ。王都の近くだから戦争の影響は受けていないけど、昨年が不作だったのと、戦争による食料の徴発の影響でみんな苦しんでいるムチ。


「あ、ムチムチのおにーちゃんだ」

「ムチにーちゃん、ありがとー」

「いいムチよ……今日は栄養満点の乳粥ムチ。ナッツや干し果物が入ってておいしいムチよ~」


子供たちがおそるおそる食器を受け取ったムチ。だいぶムチちゃんの炊き出しに慣れてくれたムチ。


しばらく息を吹きかけて粥を冷ましていたら、みんながっつき始めたムチ。


「おいしーね」

「おいしー」

「これ、ママにも食べさせてあげたい!」

「いいムチよ……今度一緒に作って食べさせてあげるムチ!」


炊き出しは大好評だったムチ。


次の週の炊き出しは子供たちと一緒に作ったムチ。その時は、大人たちも、子供たちも、みんないっぱいのニコニコだったムチ。


ムチちゃんはニコニコが大好きムチ。

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