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BETCHES  作者: マクロ朝ごはん
5/6

05.私が男の子だってことなんで早く教えくれなかったのママ!

挿絵(By みてみん)



前回のあらすじ!


引越し先決めるだけなのにメンバーは口喧嘩…

僕の提案でなんと海外にいくことに!

そんなこんなしてると基地にサッチャーが襲撃

プリンが戦犯かましたけど無事に瞬間移動成功!

と思いきやマクロは焦って移動場所を定めておらず

アメリカのテキサスの街に来てしまった!!



「海外とは言ったけどまさかのテキサスw」

ゴミ箱を漁りながら舞香は言った


街に入る手前の道の端に看板があり

そこには英語で「テキサスへようこそ」

とかいてあった


だからここは間違いなくテキサスだ


「近くに拠点に出来そうな場所探してみる…」


サーチというもので

引越し先の土地に来たら一番最初に

マクロが周囲にいい場所があるか確認するらしい


ゴミ捨て場の壊れた時計は

もうすぐで21時をさす


何もかも急だったからみんなヘトヘトだ


「あった!!」

マクロが叫ぶ


疲労に襲われながらも喜ぶメンバーたち


いつもこんな感じなのかな


ジャムに肩を預けながらマクロが先頭に立って案内する

その後ろをみんながついていく


「これじゃまるでアヒルの親子だよ」


1番後ろを歩くコウが呟く


「それは良い言い方

俺ならこう言う"金魚のフン"」


コウの前を歩くプリンが付け足す


マクロ「言っとくけどお前がやったこと。

まだ忘れてないよ」


ここに来てしまったのはプリンのせいもある


モブ「マクロ、そこってみんな分の部屋ある?」


そこが重要だよ


「ない」


即答で帰ってきた


「でも作れば良い。ちょっと今週は力使えなくなるかもだけど…仕方ないよなこりゃ…」


マクロって部屋を作ることもできるんだ…

たしか前の基地も地下を作ったのマクロって言ってたような…


「夜でよかったよ…こんなの人に見られたら…」

ジルは舞香に手を繋いでもらっている


口調はませてるのに中身は子供なんだ…


「いたっ…クララが俺の足踏んだぁ!」


りあるは列の前半を嫌がる


「俺じゃないよ!」


クララは半ギレ


「ごめん俺だわ…」

まさかの犯人はオノだった


路地裏を出て10分ぐらいたったころには

目的の場所に着いていた


「ここ…本物の廃墟だけど」


窓は割れていて中が丸見え

外壁も欠けているところがちょこちょこある


でもみんな黙ってぞくぞくとその中へ入っていく


慣れって怖いな…


入ったら入ったで寒気するし

何年も人が住んでない感が半端じゃない

床には皿やらガラスやら散らばりざんまい


挿絵(By みてみん)


そこにマクロが通ると

落ちているゴミは全部床に飲み込まれていく

壁のシミも溶けるように消えていった

剥がれていた壁紙も勝手に壁にくっついていく


あっという間に立派なシェアハウスの完成だ


「リフォームおわりぃい」

廃墟の中を歩き回ったマクロはソファに腰掛ける


「前の土地よりは広いね」


アヤがマクロの隣に座る


マクロ「1人1つ部屋があたるよ

そして…リアル念願の指令室も作った

中央ホールはリビングにする

2階は物置にする」 


その話を聞いて僕含めメンバーは大はしゃぎだ

みんな飛び跳ねて部屋の取り合いをしてる


ユズ「はいレディファーストね〜」


「お前…四捨五入したら男だろ…」

コウがつっこむ


リアルはマクロの前でお辞儀して

奥の部屋へ走っていった


「あんなリアル初めて見た…」

つい声に出してしまった


「リアルはこのコミュニティの司令塔。

今までは彼の部屋で指示だしてたんだけど

流石に専用の部屋が欲しいって言うからね」


マクロは他のメンバーと比べて肝が据わっている


「っと…じゃ僕も自分の部屋決めに行こうかな…」


内心楽しんでる自分がいる


リビングになる中央ホールを軸に廊下が四方八方に伸びている

キッチンはホールに繋がった形で設計されており

プリンが自分用に家具などを配置している


挿絵(By みてみん)

こんな感じ!


完全に外から見ると廃墟だが

中に入るとザ秘密基地って感じだし

なにより外から見た大きさと中の大きさが

全く違う


マクロ恐るべし



ある程度探検してると

2階にいってみることにした


「ナイス。ユニットバスじゃない!別々だ!」


タッキーが喜んでる。

ユニットバスそんなに嫌いなんだ…


もっと進むとドアの隙間から光が漏れてる部屋がある

ドアを開けてみると

色んな機械やパソコンなどが机の上に並べられていた

そこにリアルとオノが話し合ってる


「じゃあここに有線引いてくるねから…

おぉモブ…ここすごいでしょ!?」


リアルが僕に気づいた

それにつられてオノもこっちを向く


「ここは指令室だよ。コンピューター多くてびっくりした?」


モブ「あのさっきから疑問なんだけど…なんでマクロが指示を出さなくて、リアルが指示を出すの?」


マクロがリーダーなら指示もマクロがするはず。


「あぁそれは能力の内容上、僕が適任だったんだよ」


リアルは目を瞑るとリアルの陰から白い線が伸びていき、ドアに届くと変な模様が浮かぶ


その瞬間ドアが開いたり閉じたりを繰り返す


「これ移動前にやってたよね!!」


あれがなかったらみんな捕らえられていただろう


「ハッキング。対象を乗っ取るんだよ」


オノが説明する


「近くの監視カメラとか警察署の電話線とかいじってみんなに及ぶ危険を排除する

かつみんなに指示を送って任務をサポートする」


すごぃ…そんな力持ってたのか…


「でもインカムとかイヤホンとかみんな持ってなかったよ?」


オノが人差し指を立てる


「そうそこで俺がリアルとみんなを"繋げる"…

要するにテレパシーで脳内で会話させる

まあ力はそれだけじゃないんだけどね」


能力持ちは一人一人強いけど

力を合わせるとこんなこともできるのか…


そうやって話してるとマクロの声が聞こえた


「みんは今日はいったん休もう。

明日は会議をみっちりするよ〜」


そういえば時差ボケで眠たい…


勝手に決められた僕の部屋にはベッドとクローゼット以外何もない


とりあえずベッドに飛び込んで目を閉じた


羊を数えなくともすぐ眠りに落ちた





ーーこれから楽しくなりそうーー























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