閑話2 出番が欲しい少女達
誤字脱字がありましたら教えてくれると嬉しいです。
雪「はいどーも、夕森雪でーす」
雫「昼ヶ谷雫です……じゃなくて、なんなのこれ?」
雪「ねぇ会長。アタシ達さ、最後に出たのいつか覚えてる? 三百話記念除いて」
雫「そうね……最後に出たのは……いつだったかしら?」
雪「七月だよ! 七月! 今何月? 十一月! もうすぐ十二月! どうすんのさこれ、もしかしてこのまま年末まで出番なしとかそんな可能性ある感じ? だとしたらいくら温厚なアタシでもブチ切れるよ!」
雫「もう怒ってるじゃない……まぁ確かに出番がないって言うのは私としても気になる所だけど。でも仕方ないじゃない。第二部の進行関係上——」
雪「シャラップ!! 進行関係上なんて関係ない! アタシはすぐに出番が欲しい!」
雫「……必死ね」
雪「アタシとしては必死にならない会長の方が不思議だけど。いい? 出番がないと忘れられるよ。この作品のタイトルは! 『TSヒロインは攻略されたい!』なんだよ! つまり、アタシとレイちゃんと会長のことだよ!? なんであんな二部からのポッと出のヒロインにスポットが当たってるわけ!? 意味わかんない!」
雫「どうどう」
雪「アタシ馬じゃない!」
雫「いやどうみたって暴れ馬よ今のあなたは。まぁでもあの子の構想自体は作品初期からあったんでしょ? だったら同期みたいなものでしょ」
雪「全然違うから!」
雫「それにしてもあの子……何気に色んなモノ持ってるわよね」
雪「色んなモノ?」
雫「えぇ、私達三人の良い所どりって感じよね。地頭の良さとか、家柄とか、スタイルとか、他にも色々と」
雪「……言われれば確かに」
雫「まぁつまり何が言いたいかって言うと」
雪「言うと?」
雫「あなた一人じゃまず勝てないってことね」
雪「はぁ!?」
雫「そもそも勝てる要素が少ないもの。まぁ私はそれでも負ける気はしないけど」
雪「それならアタシだって! 負ける気なんか全然ないんだけど!」
雫「……まぁこれはここで言い争っても仕方のないことね」
雪「そだね。はぁ、しばらくは諦めるしかないのかなぁ。かなり嫌だけど」
雫「まぁいつかは終わるでしょう。そしたら私達の出番も戻って来るわ」
雪「そうだねー。あ、でもそういえば作者がこの作品について考えてることがあって、やってみたいことが——」
雫「雪、ストォオオオオオオオオオオッップ!!」
雪「は、はいぃ!?」
雫「それはまだ言っちゃダメなやつ。確定情報以外は出しちゃダメでしょ。まだ原案段階。やる気はあっても時間の確保ができないって作者も嘆いてたでしょ。まぁ、決まれば私達としても大きな変化にはなるだろうけど」
雪「アタシは出番が貰えるならなんでもいい。より具体的に言うなら晴彦と一緒の出番が欲しい」
雫「切実ね。本当に……」
雪「切実だよ! ギブミー出番!」
雫「発表が先か出番が戻って来るのが先か。まぁ何にせよ楽しみね」
雪「アタシは忘れられたくなぁああああいっ! アタシのこと忘れんなよ!」
雫「私のこともね。それじゃあまた、どこかで。さようなら」
雪「うがぁああああっっ!」
雫「いつまでも暴れない。ほら、帰るわよ」
次回からは本編、というか過去編に戻ります。はい。ちゃんと書きます。
今回は久しぶりに雫と雪の出番です。これを出番と言っていいのかどうかわからないですけど。
雫さんの言っていたことについてはまぁ……年内に発表できればいいなぁとかって思ってます。
どうなるかは未定ですけど。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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それではまた次回もよろしくお願いします!
次回投稿は11月28日21時を予定しています。




