冬の灰色のシルバー
音の無いリズム
白い霜
踏めば鳴る
霜柱
ちょろちょろと流れ出る
正午の大地に
水として流れて
どぶ川へ
何と無く見れば
どうでも良い事で
自然の流れに
乗れば良い
そんな事を素通りする
意味など無いけど
素通りする
見ていれば面白いからか
ただ
大切にしたいのか
ふわふわしている
冬の太陽
いつもより邪魔な
冬の雲
悠々と流れ行く
正午の空で
気付いた時には
星空で
何と無く見れば
どうでも良い事で
気にせず
別の物を見れば良い
そんな事を素通りする
意味など無いけど
素通りする
見ていたいからか
ただ
変化が面白いからなのか
呼応する木に
痩せ細った狸
喰い散らかす鼬
猫の座布団
走り去った犬
目的地も無く
冬の灰色のシルバー
季節のカーテン
抑揚のある烏
忘れたように梯子
何と無く見れば
どうでも良い事で
気にせず
自分だけを見れば良い
そんな事を素通りする
意味など無いけど
素通りする
傲慢だからか
卑怯だからか
ただ
信じたいからか