凡人な私と新たなクラス
はい!おっはようございまっす!
今日は寝坊してないよ!
美味しい朝ごはんもお腹いっぱい食べたことだし、今日も張り切って行こー!!
昨日と同じようにリムジンに送ってもらって学校に来た。ちなみに今日も美希は天使だった。
朝、有田に会ったのでサンドイッチのお礼を言った。ついでに美味しさを力説しておいたのできっとまた出してもらえると思う!
今から楽しみである。
さてさて、今日からお世話になる新しいクラスの前に来てますよっ!
扉を開けるのって緊張するねぇ。未知なる世界へ飛び出しちゃう感じがする。
ドキドキしちゃってなかなか中にはいないでいると後ろから肩を叩かれた。
「明希、おはよ。なんでこんなところでもたもたしてるの?私は早く入りたいんだけど、入るか入らないかどっちかにして欲しいんだけど?」
美少女がいた。
「ゆりちゃん!!おはよう!!
同じクラスだなんて運命感じちゃうよね!!!
いや、私も入りたい気持ちは十分あるんだけどね。なんていうか、その、緊張しちゃって入る勇気が出ないんだよね、、、」
私の親友の日向 友梨ちゃんです。
「は?運命??なに言ってるのそんなんじゃなくてただの腐れ縁でしょ。
うじうじしてないで早く入るよ。しょうがないから一緒に入ってあげる。」
ザ!大和撫子って感じの方です。それもそのはず、友梨ちゃんの家は老舗の呉服屋さんなのです。着物がとっても似合うんだよね〜
友梨ちゃんってさ、ツンデレなんだよね!まぁ、ツンの割合の方が多いけどね。でもそこが
可愛い!!
言い方はツンツンしてるけど、結局一緒に入ってくれるってゆーね!!やっぱ優しいなぁ。
こうしてようやくクラスに入ることが出来た。開けた扉の先に未知なる世界は広がっていることもなく、教室はただの教室であって他の何物でも無かった。出席番号順の自分の席に着くと、なんと隣は匠だった。小宮と菅野だからねぇ。残念なことに友梨ちゃんとは離れた席になってしまった。そう言えば小学生の時も匠と隣だったわ〜懐かしき私の小学時代!
「匠おはよ〜お隣さんですねぇ。どうぞよろしくお願いします。主に宿題とか課題とか宿題とか宿題とか見せてもらえるといいなぁとかちょっとだけ期待してます!」
「おはよ。いや、どんだけ期待してんだよ!まぁ、どうせ見せることになるなとは思ってたけど。少しは自分で考えないと意味ないぞ。」
「匠は真面目だね〜ま、そこが匠の良いところでもある!!私は自分の持てる時間の全てをゲームに費やしたいと思ってるから!!」
「お前なぁ。本当、ゲームに関してだけはストイックだよな。そのやる気をもうちょっと別のことに回せば良いものを、、、はぁ。」
ため息をつかれてしまった。
フッ。私はやりたいこと(ゲーム)のためならなんだってやってやるさ!それが女ってもんだろ!!!
「おはよう。匠、女の子と話してるなんて珍しいね。あぁ、小宮さんか。小宮さんとは昔から仲よかったもんね。」
ん?なんだなんだ??にこやかな笑顔を浮かべた男の子が立っていた。なんと言うか、笑顔がすっごっく優しい。見てたら癒される気がするのは気のせいじゃないぞ。マイナスイオンでも出ているのだろう。
「おー。おはよう。まぁ、そうだな確かに他の女より話しやすいな。と言うかこいつ女って感じがしないんだよな。」
「女って感じがしない!?!?失礼なやつめ!!って言いたいところだけど、私も匠のこと男だ、なんだとか感じたりしないしな。匠は匠というカテゴリーの中に分類されてるしね。匠と私には性別を超えた友情があるもんね!
ところで、あの、失礼ですがあなたはどちら様でしょうか?素晴らしい笑顔ですね!もしかして癒しの使い手か何かですか??
」
「い、癒しの使い手??」
「瑞樹、気にするな。こいつの言動はたまにおかしいがそれが通常運転だからな。」
「え、あ、そうなんだ…。
僕は原 瑞樹だよ。匠とは仲良くさせてもらってます。僕も幼稚園から東林に通ってるんだけど小宮さんとは同じクラスになったのは今年が初めてだね。今年はよろしくね。」
「小宮 明希です!こちらこそよろしくね!後、さっき匠が言動がおかしいとか失礼なこと言ってたけど、私はただの凡人で平民で村人Bだから!!そこんとこよろしく!!!」
へー。瑞樹くんって言うのね!て言うか、匠に友達なんていたんだね〜小学生の時は人見知りで友達なんて全然いなかったのにねぇ。まぁ、匠のカリスマ性のせいで他の子たちも近寄りがたかったのかもしれないけど。友達が出来たなら良かった良かった!
しばらく匠と瑞樹くんと話した後、自分の席につくと担任がやって来た。そして教卓の前に立つと
「ハッハッハッ!!!!皆の者、元気にしているかな!!!私が1年2組の担任、三上 太輝だ!!たいっちゃんって呼んでくれると嬉しいぞ!!!このクラスをアツく盛り上げていこうと思う!!よろしく頼む!!!! 」
唐突に自己紹介を始めた。30代くらいのこんがり日に焼けた小麦色の男の先生だ。あれか?熱血教師ってやつか?でもさ、この人アツいっていうより熱苦しいって感じだよね。見てよ、クラスメイトみんなドン引きしてるよ。どんまい、たいっちゃん!みんなの冷たい目線、全然気にしてないよね、メンタル強いね。強いって言うか鈍感なのかな?
「ちなみに担当教科は物理だ!!!!東林では一年で物理をやるからな!!!!!!授業でもよろしくな!!!!!!」
え、熱血教師って体育の先生じゃないの?「あの夕日に向かって走れ!」とかやるんじゃないの?まさかの物理!?!?
授業中もこんなに熱苦しいのかな?あーでも物理の先生って変わってる人多いよね(偏見)。
担任が私の予想の斜め上を行く人だったけどきっと生徒思いのいい先生なのかなぁって思った。熱苦しいけどな!
その後生徒も順番に自己紹介していった。まぁ、無難にこなしましたよ。でも匠の番になった時はクラスがザワッとした。ほら、イケメンだからさ。イケメンは自己紹介するだけで騒がれるんですね。大変ですね。
友梨ちゃんの時も主に男子がざわついてた。「可愛い...」って呟いたそこの男子!そうであろう!そうであろう!!私の親友は可愛いであろう!!!友梨ちゃんはとっても可愛いのだ。まぁ、友梨ちゃんの良いところは顔だけじゃないけどな!!!!
その後クラスの役委員を決めたり、なんたりした。委員長決めはなかなか大変だった。たいっちゃんが「生徒全員に平等に機会を与えよう!!!」と言ったことによって某黒◯危機一髪と言うゲームで決めることとなった。出席番号順に1人ずつ剣をさしていくのだ。自分の番が来た時はめちゃくちゃ緊張した。剣をさした瞬間はビビってしまった。そして平等なゲームの結果、眼鏡をかけた真面目そうな、いかにも委員長やってそうな男の子になった。黒◯の船長には誰が委員長にふさわしいのかわかっていたのだろう。
そして私は風紀委員になった。他に誰もやりたい人がいなかったのですんなり決まった。ラッキー♪いや〜風紀委員ってかっこいいじゃん?前から憧れてたんだよね〜学校の風紀はこの明希様が守ったる!!的な!!!
正義の味方☆小宮明希が東林高校の平和を守っちゃうぞ!!!
そんなこんなで新しいクラスの分担を決め終わる頃にはお昼の時間になっていた。オナカスイタヨー。
早く食堂に行って、美味しいランチをいただきたいです!!