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凡人な私と家族

 


 よーやく我が家に着きました〜

 いやはや、長い道のりであった。



 これでやっとご飯にありつけます!



 玄関に着くと


 ブフォッ!!!


 なんか体当たりされたんですけどーーー!!!!!!

 しかも結構勢い良かったせいで痛いんですけどーー!


 さらにさらにぎゅうぎゅう抱き締められてるんですが、、、


 うぅ

 ぐるじぃ...



「明希ぃぃぃい!!!

 会いたかったぞ!!!

 こんなに大きくなっちゃって!!!!

 お父さんはっ!お父さんはっ!!

 よし。娘は絶対嫁には出さないから!一生この家で暮らそうね!」


 この声はお父さん、、、、久しぶりに会うけど相変わらずアツな、、、

 そんなことより酸素が欲しぃ、、、



「ちょっと!あなた!!なにやってるの!?

 明希が苦しんでいるでしょ!!

 はやく離してあげなさい!!!!

 それに何馬鹿なこと言ってるのよ!

 明希だって女の子なんだから好きな人の1人や2人いるに決まってるでしょ!嫁に出さないなんてこと言って明希に嫌われても知りませんよ!」



 母がそう言って父を諭してくれたおかげで

 ようやく離してもらえた。


 なんか父が

「き、嫌われる!?え、うそ!?えっ!?えぇぇえええ!!!???」

 とかなんとかやって落ち込んでるけど大丈夫か!?


 今さっきまで私を絞め殺さんばかりの勢いで抱きついて来たのが私のおとーさんでっす

 いや〜いわゆる親バカってやつなんですよ〜


 誰からどう見ても平凡顔な私のことをとっても可愛がってくれる素晴らしき父なのです!




 ん?父の顔?

 めちゃかっこいいよ!

 というより可愛い系?

 アイドルやってます!って言われたら

 そうなんですか!?サインください!!

 って言っちゃうもん

 本当に高校生の子供がいるの??あなたどう見ても20代後半よね???

 というくらいの若作r、、、お若く見えるのです

 美希のふわふわの髪の毛は父からの遺伝ですね

 父はたまに暴走するけどこれでも立派は小宮家当主なのです!




 そして、父の暴走を止めることができる数少ない存在が母でっす



 母はまさに天女様って感じの人だよ

 たまに手を合わせて拝んでる人を見るくらいだし、

 とっても優しくて綺麗で憧れの大人です!

 私もいつか母のような素晴らしき大人になりたいものです。




 はぅ!!!

 美希と母が話してる!!!!


 なに!?!?!?なんなの!?!?

 天使と天女が話してる、、、だと!?!?


 美しい!ビューディフォー

 この光景を目にしっかりと焼き付けなければ!!




 グゥ




 。。。

 あ、そうだったーお腹すいてるんだった〜

 思い出したらすっごくお腹すいて来たー




 ちょいちょい

「お父さん!私別にお父さんのこと嫌いじゃないよ!そんなことより、お腹すいちゃったよ〜

 ご飯食べよ?」

「本当か明希!良かった!!そうだね、じゃあ食堂に行こうか!」



 よっしゃーーー!!!

 ようやくご飯だ!いぇあ!!!

 後ろで父が

「あぁ、本当に良かった!嫌われてたらもう一生立ち直れないところだった。」

 とかなんとか言ってるがとりあえず無視だな。まぁ、父よ、強く生きよ!



 食堂に着くとそこには王子がいた。


「おかえり。それから高校入学おめでとう。あんなに小さかった明希がこんなに大きくなるなんてね。時間が経つのは早いね。」


 王子もとい私の兄だ。


「お兄ちゃん、私結構前からこの大きさなんだけど!でも確かにもう高校生になったんだな〜早いなぁって思ったけどね!」


 兄、智久(ともひさ)は私と美希の3歳年上の東林大学1年生だ。

 美希とお揃いの色素の薄いふわふわの髪と柔和な雰囲気によってどこぞの王子様のような人である。

 性格も良いしこの人が兄で良かった!と思うし大好きだけども!!だけども!!!!

 なんといいますか、ちょぉーーっと腹ぐr、げふんげふん。



 以上、父、母、兄、私、美希が小宮ファミリーでっす!


 うちの家の顔面偏差値の高さは異常だからね!私以外!!

 みんな奇跡みたいに容姿がいいからね!私以外!!

 天女のような母とアイドルイケメンな父のどこをどう取ったら私のような平凡顔が生まれてくるのだろうか?謎である。ミステリィー!!!

 むしろ平凡顔が生まれて来たことこそが奇跡とも言える。




 さてさて、家族全員が揃ったところで

 いただきまーす!!



 食卓の上に並ぶ色とりどりな野菜、ジューシーなお肉、新鮮なお魚、ふっくら炊けた白米!

 どれもこれも最高に美味しいです!!

 味付けのバランスがなんとも良い!!!


 これを食べるためにサンドイッチちゃんを手放しだのだから喜びもひとしおなのです。



 美味しい食事を頂きながら家族団欒です!

 いいねぇ〜

 最近では孤食が増えてるっていうけどやっぱりご飯はみんなで食べた方がいいね!

 美味しさが何倍にもなるもんね!!



 たらふく食べて、みんなお腹いっぱいになったところで食事会は解散になった。

 父と母はこれからまた仕事に向かわなければならないし、兄は大学で授業があるし、美希はお友達と遊びに行くそうだ。

 みんななかなか忙しいようだねぇ。


 ん?私?私はなーんにも用事なんてナイヨ。

 つまり私は今からぼっちになる。

 別に寂しくなんかないんだからね!!



「お嬢様、申し訳ありません。私も今から講義を受けて参りますので失礼させて頂きます。」


 そう言って有田もいなくなってしまった。

 そうだよね、執事とはいえ大学生だもんね。まぁ有田がいたところで一緒に遊ぶわけでもないし別にいいんだけどね。


 しかしまぁ、本格的にぼっちになってしまった。









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