凡人な私とプロローグ
初めて投稿します!
世の中は理不尽で溢れてる!
そうに違いない!!!断言できる。
みんなが平等な世界なんかあるか?いや、ない。
漫画や映画によくいる主人公。
可愛くってなんだかほっとけないようなそんなヒロイン、一見クールに見えるがその実優しさに溢れるギャップ萌えヒロインなど数多くのヒロインがいる。
ヒロインがいるのは2次元の中だけだって?
うんうん。そう思うよね〜
しかし、私の周りにはリアルヒロインが存在する!
そう、それは私の双子の妹。
姉はめちゃくちゃ可愛い。と言うより天使?女神?
色素の薄い茶色のふわふわの髪、雪のように白い肌、ぱっちり二重を持つとんでもない美少女なのである。
おまけに性格もとても良く、ちょっと天然がはいってるというオプションつきである。
あー妹が可愛すぎて私は毎日幸せです。
ん?私??
どこにでもいる、まさに凡人を絵に描いたような素晴らしき凡人(またの名をモブと言う)ですけど?
妹とは二卵性の双子だからあんまり似てないしね〜
まず髪の色から違うから!こちとら日本人の代名詞である漆黒の髪を持っているのだ!!
顔?
聞いて驚くな!ただの凡人顔だよ!!
そんな凡人は今日も清々しい朝を迎えることとなった。
朝日が目にしみるぜ!
そして今日は入学式
私も女子高生となるのだ!
色々行事もあって楽しい高校生活がとっても楽しみですね!
顔を洗いにいった洗面所の鏡に映ったのはいつも通り。とくにこれといった特徴のない通常運転なマイフェイスだった
フッ。
さぁ〜て今日の朝食は何かな〜
和食?洋食?どっちも捨てがたし!!
腹が減っては戦はできぬと言うからね!
食後のデザートも忘れちゃいかんぞ!
優雅な朝を送ってやるぜ!
とかなんとか考えつつ顔を洗いに着替えて、ふと壁にかかった時計を見ると
「あぁぁぁあ!!!!寝坊したぁぁぁあ!」
くっそ!せっかく早起きして、たらふくご飯を食べようと思ってたのに!
あと20分で家をでなきゃ学校に間に合わないではないか
さらば!私の優雅な朝食よ
〜20分後〜
なんとか準備を済ませて私はリムジンに飛び乗った。
そう黒塗りのリムジンだ!
私は凡人だがわたしの家はちょっと特別だ。
日本でも5本の指に入るくらいにはデカい会社を経営しているのだ。
よって我が家もデカい。
一軒家と言うよりお屋敷といった表現がぴったりの洋風の建物だ。
まぁ、家のことはおいおいね!
リムジンの中に入り込むと目の前には天使がいた
「明希ちゃんおはよ!」
と可愛らしく挨拶してくれる天使だ。
ちなみに明希ちゃんってのは私のことだ!
「おはよ!
ごめんよ〜寝坊してしまって美希を待たせてしまったね
いやはや面目無い」
ほんっとーに情けない。天使である美希を待たせるなんて私はなんて罪深いのだろうか!そもそも姉として妹を待たせるなんて、、、
美希が私の癒しであり女神であり天使である妹なのだ!!
「全然大丈夫だよ!
それより今日から高校生だね!明希ちゃんと同じクラスになりたいな〜」
ニコッとふんわり笑顔でそんなこと言われたら私はもうノックアウト寸前ですよ!
なに!私の妹可愛すぎない!?
鼻血吹き出しそうなんですけどぉぉお!!
おニューの制服を鼻血で汚すなんてことできないのでなんとか耐えた
私偉い!
天使の微笑みの威力半端ねぇっすわ
美希の可愛さに悶えているとひざの上におにぎりが出現した!
いや、魔法とかじゃないよ。
「明希様、高校入学初日から寝坊とはさすがですね。
いやはや本当にさすがでございます。
とりあえずそれでも食べてください。
すみません、車出してください。」
我が家の執事である有田が用意してくれたらしい
ありがたや〜
でもさ、 さすがですってさ、褒めてないよね。
そして今日から通う学び舎にむけてリムジンはゆっくりと走り出したのだった
有田はわりと優秀な執事だ
19歳で現役大学生でありながらも執事業もそつなくこなすのだから わりと などではなく本当に優秀な執事なのだと思われる
だが有田は私に対して若干扱いが雑である
というか毒舌である
「ありがとう!
いや〜助かったよ〜
まさか、まさか寝坊するなんて思ってもみなくってさ〜
目覚ましかけといたはずなんだけどねぇ」
いや〜お恥ずかしい限りですなぁ
「いえ、さすが明希様ですね。
ですがこれで 入学式でお腹が鳴る などと言うことにはならないかと思いますよ。
良かったですね、明希様。」
ぬ!出たな毒舌!
まぁ確かにこのおにぎりがなければ私のお腹の虫は盛大な音を奏でていたに違いない。
今日から華の女子高生なのになぁ〜
おーー!このおにぎりめちゃ美味しいな!!
こんなに美味しいおにぎりを食べられるなら毎日寝坊しちゃってもいい気がするわ〜
「明希様。明日からは寝坊してもおにぎりは差し上げませんからね。」
え、まじか。起きるの頑張るしかないな。
朝ごはん抜きは辛すぎるもんな
と言うか、私の考えてることがわかる有田はさすがだね!
よ!敏腕執事!!
こうしておにぎりを頬張る私と天使な妹は今日から通う学校へと向かったのだった。
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