プロポーズ
彼の頭に私が本当に居てくれた
お互いに忙しい毎日ではあるが、そのうち彼の就職が一つ決まった。
この一年は長かったようで短かった…
お祝いだね
彼が私の街に来て一緒にお酒を飲んで、プリクラを撮った
そこには、メッセージが描かれていた
「警察官に決まったよ!
これでやっと花恋と結婚できる!!」
って浮かれてこんなプリクラが作成された
三年半付き合った頃だった
プロポーズのようで、私も嬉しかった
彼も浮かれて、夏休みには旅行を計画した
宿などは私がチョイス
まだ学生でもあるし、アルバイトもしてない彼
あまり高い部屋は取れないので民宿とホテルにした。
彼はお金はどうやって手に入れてたのかと言うと
親からのお小遣いをもらっていて
お金に困った事は無い人だった
働いて頑張る人の方が好きだが、仕方ない
心の中では、甘やかされて育っているなぁ
でもこんな人が世の中にはたくさんいるのかなぁ
少し羨ましくも思った
旅行は京都・大阪
確か最初の日は、高いビルになってる国際ホテル
高い階の素敵なお部屋✨
見知らぬ地で、2人で調べながらやっとたどり着いたホテルで2人の気持ちは舞い上がった
洋風ベッドに倒されて
なんと
突然の
『花恋、結婚してください』
プロポーズ
私は一生で1度のプロポーズ、恋愛本ではベッドぢゃダメって書いてあったのを思い出す
幸せだけど、頭の中が・・・
まだ結婚、今じゃない気がする
彼でいいのだけど…
ベッドがいけないのか、私の覚悟なのか
こう伝えた
『ここぢゃダメ。また言ってね〜』
プロポーズのやり直しをお願いすることにした
でも、彼からの言葉はすごく嬉しかった
二人で幸せに包まれた
そして、さらに思いもよらぬ一言。
『種、植えておいたからね』
彼の頭に結婚と言う二文字が大きくなっていた
この時は、常識、親のことなんて頭になかった