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輪廻神昇  作者: 青花
2/5

神は力を貸す 代償を払うは人類

僕が目が覚めたのは一週間後だった

「副隊長大丈夫ですか?」

ヴィアインさんは目を細めて言った

「なんだぁ?俺があのくらいでくたばるとでも思ったのかぁ?」

「いっいえ...そんな訳では無いのですが...」

チッくたばっちまえば良いのにな...

「そっ、そういえば、最近園田さん見ないですね」

「...そこは触れちゃぁいけねぇ」

「いや、知りたいんですけど」

「じゃあ、俺達一番部隊が楽ぅ~に暮らせる理由、わかっか?」

「わからないです」

「ちっ、しゃーねぇなぁ、教えてやるよ付いてこい」

「は、はい...」

僕は第一地区防衛本部の三階に居たが、僕らは十階に上がるらしい

「ここだ...」

「は、はぁ...」

なんか鞭の音と男の叫び声が...

「わかったか?」

「はい...」

「よし、バレる前に帰るぞ」



《緊急事態発生!多数の神、悪魔の存在を確認、防衛に備えよ》

「おぉ、来やがったかぁ!」

「あの...園田さんはやっぱり...」

「来ねぇ」

この人ビシッと言い切りやがった...

「二人で多数は危険じゃ...」

「いざとなりゃぁ、隊長来るから安心しとけよ」

「隊長ってどんな方なのでしょうか...」

「...化けもんだ、簡単に言ったらなぁ...」

どんな人だよ!!

「まぁ、行くぞ」


《第一地区外壁付近》

ヘリから降りたとたんにピンチっ!!!!

「ヴィアインさん!!どうするんですかぁ!!!!」

「へっ、へっ、よ、弱気な声出すんじゃねぇよ!」

「ヴィアインさんどうするんですか!!」

「俺にもわっかんねぇよぉ!!すっげぇこえぇぇんだよぉ!!!」

なんだこの頼り無い副隊長は...

右から"攻撃型ミカエル" "支援型スカアハ" "攻撃型ジークフリート"

「こいつら全員つえぇ!!」

ヴィアインさん半泣き状態で言った

そんな危機的状況の中、僕に何か聞こえた気がした

「我は汝、我お主に力を貸す者」

「我が名は"ニュクス"、お主に力を貸そう」

「さぁ!叫べ!!今こそ我に力を求めよ!!」

「お主に"漆黒の闇"の力を与える」

「さぁ!!行け!!」

僕の鎌に黒い霧のような物がかかっていた

ヴィアインさんはそれを見逃さなかった

「神の次はお前どうしたんだよぉぉぉ!!!その鎌なんかく、黒い霧がついてんぞ!! 」

僕は答えなかった、いや、答えられなかった

体より鎌が、僕を動かした

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

初めに動いたのはジークフリート、それに攻撃UP支援をスカアハが行う辺り

こいつら長い間チーム組んでやがる

ジークフリートも叫ぶ

「ウォォォォォォォォォォォォ!!!」

まるで僕をライバルと認めたかの様に 

まず一撃!!

だが、ジークフリートには効かない

僕は悟った

ジークフリートの体には、"悪竜の血"がかかっているのだ

神話上、ジークフリートは全身に悪竜の血がかかり、不死身の体になるものの

背中に葉っぱがあり、そこが弱点となった...

「そこだっ!!!」

僕は鎌をジークフリートの背中に突き立ててやった

だが、勢い良く弾かれた...

ミカエルはただ見ているだけではなかった

だが、ミカエルの腕に少し当たったらしい

「ウッウゴァ...」

ミカエルは頭を抱え、悶え苦しんでいた

「メガッ、メガミエナイ....」

どうやら、長い間ウイルスに晒されると知性を残したまま凶暴化するようだ

ジークフリートはミカエルを抱え、こう言った

「キサマダケハユルサヌ、ドウホウヲトリコミ、ワガチカラトスルナド、ツギコソキサマカラヒキハガシテヤルゾ、"ニュクス"」

そう言い残し、去って行った

「ヴィアインさん...終わりましたよ...」

「......」

ヴィアインさんは何も言わなかった

緊張が溶けた僕は意識をそっと手放した







_____________________________________________

調査報告書

被験者:楠木龍馬

実験内容

·神との融合、力の解放

·他の被験者でも神との融合は可能かどうか

_____________________________________________

「ふんっ....」

何処かで誰かが鼻で笑った気がした

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