#1 転移
無いに等しい語彙力で書き上げる異世界冒険譚。
中二要素満載で送ります。
(いんゆめ要素も少しあります。)
─暇だ。
暇だ。暇だ。暇だ。
暇暇暇暇暇(ry
ある晴れた夏の日、俺、田宮晴人(18)は暇を持て余していた。
部屋の中には何も無い。いつもの勉強机、いつものベッド、いつもの窓。
今流行りのゲーム機だとかは一切無い。
今手元にある物は半年前から愛用しているスマホだけ。
こんなものでどうやって暇を潰せと?
ソシャゲは課金した者勝ち、戦略ゲーは頭のいい者勝ち。
決して裕福とは言えない家庭、頭が良いとは言い難い頭脳、ヒキコモリ生活で培われた体力の無さ。
何も取り柄が無い俺は、何をやっても上手く行かなくて、暇を持て余していた。
その時、家族以外登録していないケータイから、着信音が鳴り響いた。
「・・・誰?」
知らない番号からだった。怪しいと思いつつ、電話に出てみる。
「もしもし?」
「あなた、今、暇ですk─」
ブツン。
切った。即切った。
怪しすぎる。どう考えても。突然電話してきて「暇ですか?」だと?どこからどう見ても怪しい。
こういうイタズラ電話は、無視するのが1番─・・・。
またかかって来たよ・・・鬱陶しい・・・
イタズラ電話を注意しようと、電話に出る。
「もしもし?」
「なんで切るんですか」
可愛らしい女の子の声が聞こえた。
「いや、どう考えても怪しいでしょ。なんですか、突然「暇ですか?」なんて。今どきの呪いの電話でももうちょい凝ってますよ。」
「呪いの電話とはなんですか!私はあなたを救おうとしたんですよ!」
う、胡散くせぇ・・・なんだよ救うって。
「救うって何からですか?」
「暇からです。」
わけわかんねぇ!何言ってるのこの人!?
「どうやってですか?」
「天界の力で」
「は?」
「天界の力で。」
「は?」
「天界の力で!」
あほくさ。やめたらこの電話ホンマ。
そんなフレーズが頭に浮かぶ。
しかし、この中二病女の口車に乗ってみよう。後で思いっきりからかってやる。
「あwwwwwじゃあ救ってくださいwwwwwオナシャスwwwww」
どうせできるわけない。と思いつつ返事を待っていると、
「手続きが完了しました。3秒後に転生が始まります。」
へぇw3秒後に転生ねwやれるもんならやってみろって話ですわ。
と、思うと同時。
体を強烈な浮遊感が襲った。
「え─」
そして俺は、意識を失った。
いかがでしたでしょうか。
語彙力の無さが滲み出て、中二病クライマックス的な導入でしたが、楽しんでいただけたら幸いです。
次は近日中に載せます。