ルール説明。
「ん……あれココどこ?」
起き上がって辺りを見回す。
おかしいな。さっきまで教室にいたはずなのに……。
一面真っ白なその場所には、窓はなく照明だけがついていた。ふと、地面に視線を落としてみた。すると同じ学年の生徒たちが床に転がっていた。
「え…なにこれ。」
その生徒たち一人ひとりが武装していて、誰一人と先程まで着ていたはずの制服を着ていない。
もしかして。と思い自分の服に視線をずらすと、やはり自分も武装をしていた。
しかも、床に転がっている生徒たちは短剣しか持っていないのに、華奈はなぜか機関銃とカマを持っている。
何これ。ホント謎。
そんなことを考えているうちに生徒たちが目を覚まし始めた。
一人の男子が華奈の姿を見つけ
「あ!○○を好きな人だ!」
と叫んだ。その声のせいなのかは不明だが、全ての生徒が目を覚ました。
そして互いの姿を見合わせて笑うなどうるさくなっていった。
そんな時、大きなスクリーンが下りてきた。
みんなの視線が一斉に集まる。
映し出されたのは仮面をかぶった男だった。その男はゆっくりと口を開いた。
「皆さまこんにちは。私はキルと申します。今からとあるゲームを皆様にしていただきます。それは殺し合いです。」
淡々とした口調で言った。そして
「ルールは簡単です。ただ、殺しあえばいいのです。最後の一人になるまで続きます。あなた方に拒否権はございませんので。ご了承願います。」
と続けた。
「さぁ。あと10秒後スタートいたします。」
そう言って、画面は男からカウントダウンに変わった。