なんと、新田氏でした。
爺が無言で正座をして手を下へ向けた、座れということなのだろう、いつも陽気な爺の雰囲気ではない、真面目な話になるのだろう。
俺も爺の正面に正座をする。
「若様、隠していたわけではございません、貴方様の父上は館に居を構えている、新田様にございます。」
ん?
なんて言った?
新田?源氏の?
もしかして?あの鎌倉幕府を滅ぼした新田氏?
まさか俺、新田義貞?
キター!やったねε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
足利尊氏が室町幕府を開く裏でやられ役として名高い新田義貞だけど途中までは源氏の本流!総大将だったんだよねー
西日本の勢力を集めて戻ってきた尊氏にやられちゃったけど、ちょっと気をつければ、征夷大将軍一直線間違いなし!!!
後醍醐天皇とかの付き合い方を気をつけて、早期に楠木正成を味方に引き込めば、簡単じゃん!
いけるよ!いけるぜ!
「あのー若様?、聞いておられますか?」
「ああ!爺、聞いているぞ、まさか新田氏だったとはな、私は嫡男なのか?」
確か、義貞は長男だったはず。
「嫡男でございますよ、新田行政様の」
義貞の父親はそんな名前だったのかな、まあよくしらないけど俺が義貞である可能性はあるよね。
「そうか、私は、新田氏だったのかー、源氏の本流の」
「若様?それは“にった”様では、貴方様の父上は“にいだ”様にございます。」
新田ちがいでした(´`:)