#6 〜陰の者、リトライ!〜
((そろそろ出るかぁ))
久々のス〇バで優雅に過ごすこと数十分…。トレーの上にあるものを片付けて、再びレジへ向かう――
ショーケースの周りに並べてあるお菓子を吟味する。
「あ…すみません、このドーナツを2つお願いします…」
ドーナツを買い、とある場所へ足を進め、階段を登る。来た時は緊張でドキドキしていたのがほんの少し前の出来事なはずなのに懐かしく感じる。
99%のワクワクと、(また来たんだ)と思われる残りの気まずさが1%…を胸に戻ってきたイラスト展の会場。
何故再び戻ってきたのか――数少ない友達と絡んでいるグループチャットで自慢する為にもう少し念入りに写真を撮りたかったのもあるが、こんなに素晴らしい空間を満喫させてもらったのに物としての手土産がないのはちょっと良くないんじゃないかという考えがあった。
あんまり気にしないって人もいるだろうが、普段こういう所に来ないからこそ、どう居ればいいのか…どう接すればいいのか…の自分なりの理想を意識した結果だ。
「あの…ちょうど下のス〇バに居て…良かったらこれ…」
手土産のセンスとして、個包装かと言われると包まれているだけなので✕。万人ウケして、余程の事がない限り手が汚れずらいというドーナツというチョイスは△。
次に渡す時のセリフだが…無論コミュ障なので✕。人気テレビ番組で有名な俳人家がもし添削するなら、即赤線を引かれるレベル。 だが受付のお2人方は
「え!?いいんですか…ありがとうございます!!」
と嬉しそうに受け取る。そこまで言ってもらえるとはなんて優しいのだろうか、こちらとしても嬉しいものだ。
そして、早いことにイラスト展に来た人の感想がネットに呟かれている。ステッカー5枚買ったという人もおり
((布教用とまでは行かないけど、やっぱり鑑賞用だけじゃなくて保存用も買った方がいいのかなぁ…)) と思い、受付の人に声を掛ける。
「あ、あと…すみません。〇〇〇さんのステッカーをもうひとつ…」
なんでデフォルメver.だけなんだ!もっかい〇印行って全身ステッカー貰ってこいよ!!とこのエッセイ小説の構成を考えながら後悔している。※参照 #5冒頭辺り
ある程度、写真を撮り、保存用のステッカーを買った。もう思い残すことはないか…?と考えを巡らせる。
「「ありがとうございましたー」」
と受付の人の言葉に若干、寂しさを感じ会場を後にする。施設を出るとその寂しさは次第に大きくなり――
せっかく田舎から県市街まで来たので地元にお土産を買って、朝来た道を戻る。
((イラストめっちゃ凄かったなぁ…))
((ス〇バにいた人くらいイケメンだったら会場を背景にエモい写真撮れたんだろうなぁ))
などと考えてたらあっという間に駅に着いた。
改めて振り返ると、普段家から出ない身としては濃厚な時間だったと思う。
家に着いてからは、今日の出来事をネットに呟いてはニマニマ…、他に見に来た人の呟きも見て共感する時間が続いたのだった。
―END―
漫画の打ち切りっぽい感じある最後なんですけど…。
マ・ジ・で帰りに何も無かっただけなんです!
まぁ、路面電車が一般自動車と事故ったりとか不穏なニュースがたまにあったりするのをTVとかで観ると何事もなく帰って来れたのはいい事なんですけどね。
6話分のエピソードでしたが、読んでいただいてありがとうございました。と言いたいところですが…まだ続きます(笑)
来月までには終わるつもりで、またーり更新したいと思ってるので寝るより暇な時は読んでいただけると嬉しいです。




