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第13話 イカレてる女忍者

 全くこの悪党共は本当になんなのだろうか。

 いきなら現れて私を殺そうとしてくるなんて…。


 敵意というか殺気というか、何となくヤな感じがしたので進む先を注視してみるとカルマゲージが現れた。


 カルマゲージは遮蔽物とかあっても私に見えるように現れる、それも相手が大体いる位置で。

 何故見えるのかと言うと、私は邪神おじさんだからか視力が異常に良いのだ。

 つまりは隠れても無駄ですよって事だ。


 しかも現れたゲージの色はレッドライン。

 これはまたさ~と思いつつ先手で邪神ビームをかましてさっさと追い払おうとしたら逆ギレして襲いかかってきた。


 なんでボウガンでビームに勝てると思えるのかな?

 意味分からん。

 しかしこちらには更なる邪神スキル、邪神バリアとかあるので余裕だろう。


 そう思っていた。

 気づいたのは異様な気配が空から物凄い勢いで来ている事が分かったから。

 そして突然、それが現れた。


 ギリギリで邪神バリアを展開。

 私の回りにドーム状の不可視の障壁が張られる。

 更に邪神フライで後方に一気に後退した。


 それと同時にその異様な気配と殺気の塊が私とレッドラインの四人の間に落ちてきた。

 物凄い衝撃と音だった。


 目の前のレッドラインたちは一瞬で消し飛んでしまった。

 見えたのは一瞬だけどグロいあの場面だ、そんな映像とかネットでも見たことなかったので一瞬でも見えてうわっとなった私だ。


 巻き上げれた土煙。

 それが徐々に晴れてくると目の前には巨大なクレーターが生まれていた。

 しかもその中心部に誰かいる。


「……貴女は、一体……?」


「…………(ニッ)」


 笑ってるよ。

 本来なら結構離れているので姿とかかなり小さく見えていただろう。

 しかし邪神おじさんの視力はかなり良いのでその姿をしっかりと捉える事が出来ていた。


 個人的には見えてなくてもよかった。


 見た目人間だけどまるで人間とは思えないくらいヤバイ気配ビンビンな女性だ。

 髪は地面に届きそうなくらい長い灰色のスーパーロング、少しくせっ毛が混じってるのかボサッとしている。

 瞳の色は真っ赤でまるでルビーとかの宝石のように光っていた。


 服装は黒を基調とした着物っぽい物で下まで一体となっているようだ、しかしかなりその丈は短い、太もも辺りまでの肌色が普通に窺えるレベル。

 その着物に要所要所で金色や銀色の金属の装飾や防具が備えられている。


 ひと言で言うなら……煌びやかなクノイチみたいな?

 年齢は十六から十八くらいで高校生くらいの年齢だと思う。


 遠目からでも目を引く程の美人、いや美少女だ、姿も美貌も人間離れしている印象を受けた。

 なまじファンタジーが幅をきかせる世界なので姿が人でも人外な存在なのかとも思われる。

 私も邪神だからさ。

 しかし向こうはかなり暴力的な登場をかましてくる手合い。

 さてっこの恐ろしいクノイチっぽいのは何者なのか…。


 するとおもむろにクノイチ……言いにくい、女忍者の方が分かり安いか、彼女はこちらに人差し指を向けてきた。


「なぁ~んかさ…このあたりを通ったら変な気配がしたんだよね~」


「?」


「それが突然弱まった、かと思えばこのあたりでいきなりその気配…まあ魔力とも違う力が行使された、だから見に来たんだ」


「………」


 変な気配、それは邪神おじさんの気配と言う事か?

 気配が弱まる、自分に邪神デバフをかけたから気配が弱まって索敵出来なくなったとか。


 それがたまたまそう離れていない所で邪神ビームとか他の邪神スキルを連発したもんだから気配が再度漏れて居場所がバレた……と?


 かなり無理矢理な話だが、彼女の言葉を整理するとこうなる。

 それが何故あんな隕石か何かみたいな登場の仕方になるのか本当に謎だけど。


「何故、彼らを殺したんですか?」


「……私がここに降りたら勝手に消し飛んだだけ」


 ダメだこの子、まともに話せる相手じゃない。

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