20pt 美しき悪
――とりあえず大人にはいい顔をしていないと取り巻きを近づけさせてもらえなくなるかもしれない。そして、毎日学校には来てもらわないとこちらから操ることができない。都合よく使わせてもらうためにもこれくらいはしてもらわなきゃいけないんだよねぇ。
光は子供たちを長く利用するためあくどいをことを考える。
いわゆるいい子ちゃんで子供たちを続けさせれば、彼ら彼女らは光にとって都合のいい子でい続けてくれるのだ。その保護者のお墨付きな状態で。
ちなみに光とて何もせず子供たちを従わせることができるわけではない。
以前までの取り巻きたちを扱うときと同じように。
「光ちゃんすごぉい!」
「す、すげぇぇ!!!」
子供たちを楽しませる必要はある。
楽しませ、相手をしてやり、相手の心に重要なポジションの存在として認識させれば、そこでやっと言うことを聞くようになるのだ。なかなか大変なことではある。
ただ、彼女が他の人とは違い、
――聞いてるね。カリスマ系のスキル。
スキルがある。
それを使えば通常より心を支配することも容易なのであった。
現在光の持つスキルでこういう時に役に立っているのは、
『花に虫は寄る』:美しければ美しいほどカリスマ性や求心力が上がる。
『憧れの力』:自分の持っている力(権力及び財力も含む)の大きいほど自カリスマ性が上がる。
『靴をなめなさい』:自分より弱い相手が自分へ従いたいと思うようになる。
この3つのスキルである、1つ目と2つ目は自身が頑張れば頑張るほどカリスマ性が上がっていくスキルであり、全て将来性も見込めるスキルばかりだ。
どれも成長していくにつれ効果も高くはなっていくと思われるのだが、
――2つセットで真価発揮する感じだよねこれ。
そう光が判断するのは『花に虫は寄る』。美しくあるほど人を引き寄せるようになるスキルだ。
実はこのスキルと名前は似ていないのだが、
『選ばれるから美しい』:配下が増えるほど美しくなる。
こんなスキルも獲得していた。
カリスマ性が上がり、配下が増えれば。今度は美しさが上がる。
そして美しさが上がれば、またカリスマ性が上がり配下を増やしやすくなる。まさしく相互に作用しあっていくスキルとなっているのだ。
光にはある意味は部下と言える会社の社員たちが数多くいるため、この『選ばれるから美しい』を取ってからはこの年齢にもかかわらず非常に美しくなっている。
世の中にロリコンが急増してしまうのではないかと思えるほどの美しさだ。
実際、
「あ、あの。光ちゃん!」
「ん?どうかしましたの?」
「きょ、今日、俺と一緒に遊ばないか?」
「あっ、ずるい!俺が遊びたい!」
「光ちゃんは俺のだぞ!!」
クラスでは光の取り合いのようなものが起きる始末である。私のために争わいでという状況だ、
こうなると原因となる美人な光は通常同じ女子から目の敵にされるものなんだが、
「男子!光ちゃんはみんなの者なんだからね!」
「そうだそうだ!勝手に取り合ってるんじゃないよ!光ちゃんはもっと、かっこいい王子様みたいな人が似合うんだから!!」
スキルまで手に入れた光の美しさの前には、女子たちすら屈してしまう。光を取り合う男子から乙女の妄想の中でしか出てこないレベルの白馬に乗ったハンサムな王子様しか受け入れられないとばかりに、クラスの男子たちは光から引きはがされる。
推しのカップリングに解釈不一致だとキレる感じだ。
「落ち着いてくださいまし。まず、私が相手をするのは取り巻きだけでしてよ?今日は取り巻きと放課後は街の散策をするんですわ」
小さな子たちに取り合いをされるのは人気のある保育士にでもなった気分だなどと思いつつ、光はクラスメイト達をなだめる。
もちろんそんななだめ方にも彼女の裏があり、
「じゃ、じゃあ、俺取り巻きになる!!」
「俺も!」
「ちょっ!光ちゃんにそうやって近づこうとしないでよ!私もなるんだからね!!」
「私もなって光ちゃんを守る!!」
自分から取り巻きになりたいなどと言い出すものが急増。
これにより取り巻きの数は急激に増えていくのだった。
《悪役令嬢ポイントを10pt獲得しました》
《悪役令嬢ポイントを10pt獲得しました》
《悪役令嬢ポイントを10pt獲得しました》
《悪役令嬢ポイントを10pt獲得………
入学式の後と同じように、取り巻きが増えるたびに10pt獲得していく、ただ、光としては少し悩むものだった。
――自分から言わせることが条件かと思ってたけど、違うみたいだね。30ptになってない。
予想と違って30ptにはならない。とういうことは条件は、自分から取り巻きになりたいと言わせることではないということである。
まだまだ分からないことが多いというのが現状だった。
――後でもうちょっとしっかり考えよう。とりあえず今は、
「私の取り巻きとなるなら、それ相応の身の振り方というのを覚えてもらいますわ!あなたたちにできまして?」
「「「「できるもん!!」」」」
新しい取り巻きたちの教育が急務なのである。




