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起きなきゃいけない。

作者: 泉末広
掲載日:2022/09/13

鐘が鳴ってます。

起きなさいということです。

分かってます。

寝てる場合じゃないということです。

ちょっと見ないで、恥ずかしい。

粘着物に捕まった虫みたい。

ちょっと言わないで、情けない。

未練がましい遺書みたい。

鐘が鳴る場所はわたしの思惑で遠くなる。

鐘が響く場所はわたしの決断で近くなる。

あんまり見ないで、うらやましい。

昔とは違うわたしが押し寄せる。

あんまり笑わないで、憎らしい。

想像とは違うわたしが押し寄せる。

うちあげられた食えない魚みたい。

お情けの演出で丸々とした足を上げてみる。

価値を知らせる鐘が鳴ってます。

無情な音の鐘が鳴ってます。

いい加減、起きなさいということです。

いい加減、ムダな抵抗はやめなさいということです。

昔とは違うわたしがうちあげられる。

想像とは違うわたしの迎えに来てね。

そろそろ起きなさいということですね。

価値を思い知らせる鐘を優しくつつく。

無情な響きを受け入れて、武者震いを勘違い。

もう発ちなさいということですね。

分かってます。

想像とは違う朝に、間違いない。


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