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優しい男の異世界建国記  作者: 北畠義顕
第一章 天地開闢
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第二話 高天原にて

コロナに感染した訳ではありませんが、体調をくずしかなり間が空いてしまいました。楽しみに待って頂いていた方がいらっしゃったとしたら申し訳ありませんでした。


 「ようやく人が根付き始めたのう」

 「はい あなた ですが大陸はほぼ邪神達に侵食されてしまいましたね」

 「そうじゃのう 我らは星や大地・海等は作れるが下界のはできる限り関わらん定めじゃからな」

 「最後に作った我らの希望の土地をこの高天原と同じように結界・天岩戸にて隠さざるおえませんでした その効果も、もってあと数十年 結界の効果が切れる前にアマテラスがこの地を導く人を見つけてくれるとよいのですが……」


太平洋を思い起こさせる大海原。そこに浮かぶ大きな五つの島と無数の小島が列島を形成している。


眼下の希望の地を上空に浮かぶ島高天原より眺めながら話し合っていたのは、イザナギとイザナミの二柱の天津神である。


 「我らは選んだ人の寿命を全うさせて転生させるが、あやつら邪神共は寿命尽きる前に強制的に殺して転生させたり、無理矢理転移させたりもう無茶苦茶するからのう 我らがまだ誰も見つけておらんのに、大陸には邪神が転生させた悪しき人がかなりの人数がおり、この星の原住民を搾取したり殺したり悪行の限りを尽くしておる……」

 「アマテラスを信じて待つしかありませんね 人が住む星を作る度に毎回同じことながらいつも気持ちの良い事ではありません……人は邪悪と善良の間で揺らぐもの 私たち神は介入すべきではありません」


そこに一柱の美しい女神が現れた。


「父上!母上!」

「アマテラスか どうしたのじゃ」


天照大御神 希望の地の主神となる女神だ。


「ついにわが地を導く人物を地球のそれも日本にて見つけました その人をサポートする人材も7人程選びました」

「よくやった。アマテラスよ それで転生はいつぐらいになりそうじゃ?」

「彼らは10代~30代とまだ若く順次こちらに来てもらおうと思いますが少なくとも50年後にはなるかと」

「そうか。仕方のない事じゃの 結界は持ちそうか?」

「そうですね あと100年は大丈夫です」

「それならば寿命は全うできるのう で、どのような人物なのじゃ」

「名前は沢村翔 男性 29歳のエンジニア 彼女無し歴年齢と同じ 頭はまあ良いほうで国公立大学を卒業していますが今までの人生でそれ以外特筆すべき点はありません 

力が強く武術ができるといった事もありません いたって普通です 性格は優柔不断な点はありますが他人の話をよく聞き、どんな人も見下さず、約束は必ず守り、助けが必要なら協力する 言葉にすると残念なぐらいに全く普通です」

「まあアマテラスが選んだのじゃから間違いないじゃろ」

「彼は現在何の特徴も無いただの日本人ですが、一番我らの民を民草 草の様に扱わず 大御宝 宝物の様に大切に扱ってくれると私は信じます この星を発展させ誰もが住みよい地に導いてくれると信じます」

「よし、わかった。その時を待とうではないか」


「大変です アマテラス様」

「サクヤとチルか どうしたの?」

コノハナサクヤ姫とコノハナチル姫だ。共に美しい女神である。一緒に沢村翔を選んだ神である。


 「沢村翔の人生に邪神が介入しました」

 「なんですって!」


お読み頂きましてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] できれば主人公に救われた母娘も異世界転生させたい。いい話の筋になります。
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