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たった一人の《大罪人》〜唯一無二の天職で世界最強に〜  作者: 白崎 仁
第二章 解呪の宝石
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さらなる能力



「斬り裂き一閃・宝牙」


「グオォォォォォォ!!!!」


 俺は少しづつダメージを与えながらどんどん攻めていく。奴の砲弾攻撃も『暴食』で防ぐので、俺はダメージは入らない。だが、ここで問題が発覚する。


「ギャァァァァァァ!!」


 今まで何もしなかった最後の一つの首が急に叫び出したのだ。その途端、奴につけた傷が全て治ってしまった。


「……まじかよ」


 これで俺が与えたダメージは全てゼロになってしまった。最初からやり直しだ。ということは一撃で奴を葬り去らなければいけないということだ。


「斬り裂き八閃・八岐大蛇(やまたのおろち)


 巨大な斬撃が八つに枝分かれして奴を斬り裂く。現時点での俺の最強の技だ。


「ギャァァァァォォォォ!!!」


 地面の砂が舞い上がり、奴の姿が見えなくなる。


「どうだ……?」


 砂埃が消えて奴の姿が再び見えるようになった。奴は傷はついていてぐったりしていた。倒したか?


「ギャァァァァ!!」


 俺が近づくと奴は突然動き出して体当たりをしてきた。俺はそれを避けきれずに吹っ飛ばされてしまい、その勢いのまま壁にぶつかり、気を失ってしまった。



 目を開けると以前来た自分の精神世界にいた。ここに来たということはまた呼ばれたのだろうか。


「ハロー、ハイドくーん」


 やはりそこにはルシファーがいた。前と同じく、軽い喋り方だ。


「今日はどうしたんだ?」


「いやー、どうも君が僕たちの能力を使いこなせていないみたいだからさ」


「どういうことだ?俺は教えてもらった通りに使っているつもりだけど」


「いやいや、僕たちの力があれだけのわけないじゃん」


「は?じゃあ最初から教えてくれればいいだろ?」


「そこは自分で気づいてもらいたいなっていう遊び心だよ」


「遊び心なのかよ。そんないらない遊び心は出さないでくれ」


「えー、どうしよっかなー」


「というか、ふざけてる暇はないぞ。俺多分もうすぐで死ぬし」


「ふふーん、そこはちゃんと僕の力でなんとかしてますよ」


「あれ、お前の力って別に使っている時は使えないんじゃなかったっけ?」


「それが僕のさらなる力だよ。しょうがないから鈍感なハイドくんに僕たちがもう一度直伝してあげようと思ってさ」


 なんなんだ、こいつのこの言い方は。いちいち腹が立つ言い方をしてくる。もっと普通に喋れないのかよ。


「さあ、どうする?」


 だが、ここは従うしかない。今はあいつを倒すことが最優先だ。目的を見失ってはいけない。


「ああ、よろしく頼むよ」


「りょーかーい。さあ、みんな仕事の時間だよ」


 それから俺はみんなに新たな力を教えてもらった。それを聞いた俺は驚愕した。まさかこの天職がここまで強かったなんて知らなかったからだ。


 これなら誰にだって負けることはない。俺はそう確信した。


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