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イルミナティの王

『我が主の為。我が神の為。我が正義の為。死力を尽くし全てを成し得ましょう。主の御加護が有らんことを』


 そんな声が教会内に響き渡る。

 教会には片膝を付け跪き、両手を握り締めている者が一人だけ居る。白と紅の狐の仮面を付けている者だけがそこに居る。

 大都市の教会でそれも日中。それだというのにその者しかいない。誰かしら居ても可笑しくないのに。


 そんな者の前には分厚い本が置かれている。そこには『正憤教』の紋章が施されている。何とも煌びやかで人の手では作れない。そう、まるで神々が創ったかのようにこの世の物とは思えない程の美しい紋。


 世界には『正憤教』と呼ばれる宗教が普及している。

 それはある程度の誓約はあるものの己が信じる『正義』こそが善であると。もし、人を殺したとしよう。

 すると司教三人と一般庶民の中から選ばれた七人が裁判を行う。一般庶民七人は己の『正義』の下罪人の刑を提示する。それを以て司教が罪人に罰を与える。


 もし、それが復讐であった。それが仕方のない。などと云った理由により通常の刑よりも軽くなることがある。

 そういう事もあってか世界中で布教されているのだろうか。それとも別の何か秘密があるのかもしれない。

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