第9羽
むー・・・・
なんなんだ!!
だんなんな!!
なんのこっちゃ!?
あの女の子の家がここだったなんて・・・・・びっくり仰天って奴か!?
そんなんいらねぇぞ、おい。
『あッ!!ハト、まだおる』
まだおるってなんじゃごらー!!
おんどれなめとるんかァ!!
『お前もしかして、あの時の若夫婦?コーヒーか?』
覚えとったんかい!!
ちょっと嬉しいサプライズ・・・・ってなんでだ!?
覚えてるのにこんなことしやがったわけか?
「ふざけるな!!僕達が網張られてどれだけ苦労してると思ってる!?卵だって・・・・人間は勝手すぎる!!人間なんか・・・自分達のためだったら・・・・僕らがどうなってもいいんだ!!」
僕はなんとなく、思ったことをぶつけて見た。
なんとなく、なんとなく
『ゴメンって・・・でもな?お前らがおると、うちらが病気になるんや!しゃーないやろ?それに張ったんは、お父さんとお母さんや・・・うちらが病気になると困るからって』
そうだったのか・・・・って!!
何で僕の言葉分かってるの!?
人間って分からないはずじゃ・・・・・
何者?この子・・・
まァ、それは置いといて・・・・・
そうか・・・・ハトも人間も子を思う気持ちは一緒なんだな?
それに・・・僕らが居ると・・・・・病気になるんだ・・・・・・
『ってか、こないだテレビで見てんけど!!』
まさかの世間話ですか!?
『ハト屋敷ってあるらしいで?そこ行ってみたらどうや?』
ハト屋敷?
仲間がいっぱい居るのかな?
そこに行けば・・・子供の姿が見れるのかな?
じゃァ・・・
行ってみようかな?
「ありがとう」
それだけ言って、僕はみんなの待つ屋上に戻った。
〜屋上〜
「おう!!コーヒーどうやった!?」
ビールさんが興奮した様子で、僕に詰め寄って来た。
ぶっちゃけむさい♪
「ハト屋敷行くことにします♪」
「はァ!?」
そんなみんな声揃えて言わなくても・・・・♪
「実はかくかくしかじか」
便利だなァ〜♪しょうせ(強制終了)
「なるほどなァ〜・・・良いな♪」
「みんなで行こか♪」
「それええわ♪」
なんてノリの良い♪
さすが関西!!
ココアの方を見る。
笑ってくれた。
ココアの答えもみんなと同じようだ・・・・。
「じゃ♪行きますかァ!!」
僕の声でみんな一斉に飛び立った。
これから始まる生活に夢脹らませて・・・・・
「・・・・ハト屋敷ってどこぉ??」
「おい!!」




