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HATO!!  作者: みなつ
9/10

第9羽

むー・・・・

なんなんだ!!

だんなんな!!

なんのこっちゃ!?


あの女の子の家がここだったなんて・・・・・びっくり仰天って奴か!?

そんなんいらねぇぞ、おい。



『あッ!!ハト、まだおる』


まだおるってなんじゃごらー!!

おんどれなめとるんかァ!!


『お前もしかして、あの時の若夫婦?コーヒーか?』


覚えとったんかい!!

ちょっと嬉しいサプライズ・・・・ってなんでだ!?

覚えてるのにこんなことしやがったわけか?


「ふざけるな!!僕達が網張られてどれだけ苦労してると思ってる!?卵だって・・・・人間は勝手すぎる!!人間なんか・・・自分達のためだったら・・・・僕らがどうなってもいいんだ!!」


僕はなんとなく、思ったことをぶつけて見た。

なんとなく、なんとなく


『ゴメンって・・・でもな?お前らがおると、うちらが病気になるんや!しゃーないやろ?それに張ったんは、お父さんとお母さんや・・・うちらが病気になると困るからって』


そうだったのか・・・・って!!

何で僕の言葉分かってるの!?

人間って分からないはずじゃ・・・・・

何者?この子・・・

まァ、それは置いといて・・・・・



そうか・・・・ハトも人間も子を思う気持ちは一緒なんだな?

それに・・・僕らが居ると・・・・・病気になるんだ・・・・・・


『ってか、こないだテレビで見てんけど!!』


まさかの世間話ですか!?


『ハト屋敷ってあるらしいで?そこ行ってみたらどうや?』


ハト屋敷?

仲間がいっぱい居るのかな?

そこに行けば・・・子供の姿が見れるのかな?

じゃァ・・・




     行ってみようかな?





「ありがとう」



それだけ言って、僕はみんなの待つ屋上に戻った。






〜屋上〜




「おう!!コーヒーどうやった!?」


ビールさんが興奮した様子で、僕に詰め寄って来た。

ぶっちゃけむさい♪


「ハト屋敷行くことにします♪」



「はァ!?」


そんなみんな声揃えて言わなくても・・・・♪


「実はかくかくしかじか」


便利だなァ〜♪しょうせ(強制終了)



「なるほどなァ〜・・・良いな♪」

「みんなで行こか♪」

「それええわ♪」


なんてノリの良い♪

さすが関西!!


ココアの方を見る。



笑ってくれた。



ココアの答えもみんなと同じようだ・・・・。







「じゃ♪行きますかァ!!」




僕の声でみんな一斉に飛び立った。





これから始まる生活に夢脹らませて・・・・・








「・・・・ハト屋敷ってどこぉ??」




「おい!!」



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