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超人クラブ アナザー その72

「へぇ、そうなんだ。先生、ライクとラブの違いってなんですか?」


「ライクは尊敬、単純な好意、親近感を抱くなど、友人としての感情。

 ラブは独占欲、依存とか自己犠牲の感情が主になる恋人としての想い」


「なるほど、前々から違いがわからんと思ってたけどそういう意味なんだ」

「それに、そのうち二人とも相思相愛の彼女ができますから。そっちに移行します」

言い方が軽い。

「わーっ、まじかよ?超うらやましい」


心底うらやましがる仁の横で智花は複雑な顔をしていた。


「でもなんでわかる、あっ、先生のサイドエフェクト?」

「そうですね」


「いいなぁ。じゃ、さぁ、俺は?俺、彼女できる?」

「……佐藤君」


「はい?」

「先の事なんて知らない方がいい事もあります」


 大真面目に先生は言った。

「えっ?それってどういう意味?まさか俺、彼女できないの?」


先生は苦笑いをしながら、仁の隣に立っている大山智花を見た。

彼は自分のペアが隣に立ってることを気づきもしない。


それは、後ろに立っている二人にも言える事だったが。

角田護も高森要も自分の伴侶となる女性と出会っている事に気がついていない。

三人ともあきれるほど鈍感だ。


「それにしても。あっつー」

「先生、暑いです。この部屋、冷房効いてるんですか?」


智花先輩は壁に設置された空調の操作パネルを見ながらそう言った。

室温は26度設定になっている。

冷房は効いているのになぜだ。


冗談抜きで部屋の中が暑い気がする。



「智花さん、部屋が暑いのは空調のせいではありません」

先生はその言葉に苦笑して無言で俺達二人を指さした。


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