表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いい兄さんの日

作者: さく

「お兄ちゃん!いつまで寝てるの」

部屋にノックもせずに入り込んできた妹は、ベッドで寝ている俺に馬乗りになって揺り動かす。

うるさいなぁ。久々に何も予定が入ってない日なんだから、惰眠を貪ってもいいじゃないか。と狸寝入りを決め込んだ。


「もうお昼だよう。おなかすいたよう。起きないなら、食べちゃうぞ。あむっ」

ナニを食べるのかと薄目を開けて見る。


……ナニをくわえてるんだこいつは。

「おいひい」

「お前ナニくわえてんだよ」

「バナナ」

「それはっ、お兄ちゃんのバナナだ!!」


妹は、口に含んだバナナをかじって飲み込む。

「だって、起きてこないんだもん。冷蔵庫に入ってたのこれだけだったし。それに狸寝入り知ってるんだから」

チッと舌打ちする俺。


「しょうがねぇなぁ。親父もお袋もいねーんなら食いに行くか。バナナもほしいし」

「そうこなくっちゃ」

「お前が食ったバナナは弁償しろよ」

ポンポンと優しく頭をたたくと、ヘヘヘ。とにやけながら、わかったよう。という。

俺は、妹の姿にふぅ、とあきれ半分のため息をついて、着替えるから出ていけと妹を部屋から追い出す。


何もない休日。たまには妹と二人で外食も悪くないか。


そんなことを考えながら、外出用のジャケットを羽織り、部屋を出るのだった。

11/23、つまり、いい兄さんの日に書いたネタ投稿です。


しばらく投稿があきそうなので、とりあえず投下。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ