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夜の試合の始まり
前回のあらすじ
部屋にやってきた加奈と睦美と池波さん。あることから枕投げが始まり疲れた。
「で、やっぱりトランプだね」
掛け布団を退けて布団の上に座り円になる。テレビは消した。
「大富豪でいいよね」
唐崎がカードを配りながら尋ねる。反対意見がなく全てのカードを配る。
「ただやるだけじゃつまらなくない?」
意地悪そうに斉木が言う。
「おもしろそー」
睦美が悪ノリする。
「大富豪が大貧民の人にバツゲームを与えるで」
ニヤニヤしながら配られたカードの整理を斉木が始める。黙々と整理をしているため本気度が行きの新幹線と全く違う。
「じゃあ、いくね」
ジャンケンで勝った唐崎がカードを出す。他のメンバーも問題なく出していく。
「うーん」
斉木が場にKがあり、カードを出すか考え込む。
「出しちゃえよ」
斉木は煽られ、2をだし、主導権を握る。そして場にカードを出す。
「6の2枚かー」
池波さんがダブルを出すことを躊躇い、パスをする。そしてゲームは進み残りの枚数も少なくなり、唐崎が残り2枚。斉木は4枚。池波さんが1枚、睦美も1枚で圭介が3枚となった。




