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小学生に教わる庭球講座  作者: いさまた
18/75

18限 将来

今までのあらすじ

武本 圭介がいない南中は惜しくも関東大会1回戦で敗れてしまった。

関東大会以来、夏休みということもあり、圭介は唐崎と斉木と疎遠になってしまった。圭介自身もメールを出すのを躊躇っていた。そのため夏休みの間、圭介はリハビリと高校の受検勉強に励んでいた。それと同時に高校選びもしていた。


今、怪我はしていても後、1ヶ月すれば治るという実感があったためテニス部が有名な場所を候補に探していた。しかし父がたまにしか帰ってこない状況を考えると私立にいくことはできなかった。そうなると自然と絞られてくる。すると少し離れているが通える範囲で1つ見たかった。学力も近く頑張れば合格できる高校だった。圭介は一度その高校の見学に行くことにした。


「母さん、高校の見学に行きたいんだけど」


夕飯時に母さんに相談すると快く賛成してくれた。さらについて行ってくれることになった。リハビリをして回復しつつあったが母さんはまだ心配なんだろう。




早速、休日、その高校に車でいった。最初に全体会が体育館で行われるということでそこに向かうことにした。


「圭介?」


体育館で説明会の資料を受け取っていると突然話しかけられた。声のする方をみると唐崎と斉木がいた。親は連れていないようだった。


「お、久しぶり」


8月の高校説明会とあって人数が多かった。しかしその中、圭介を見つけられたのはおそらく松葉杖をついていたからだろう。


「圭介もここ受けるんだ」


「第一志望にしようかなって」


「実は俺もそうしようと思ってて」


唐崎は体育館の前の方のパイプ椅子に座り、貰った資料で扇ぎながら話す。斉木は軽く資料を眺めていた。圭介はその横に座り、母さんは後ろの方の親席に座った。しばらくして高校の説明会が始まった。簡単な学校紹介のPVと受検の説明で終わり、各自で知りたいブースに移動するらしい。


「どこにいく?」


「テニス部見に行かない?」


一瞬、間があり、唐崎と斉木が賛成する。テニス部のブースは人気があるため50名ほどいた。席が埋まったところで部員の紹介が始まった。その後、練習メニューや大会実績などの説明があり個別の質問タイムとなった。




「結構良さそうだったね、ここにするよ」


「うん、ほんとよかった、僕もここにする」


「俺もここにするよ」


圭介の車の中で圭介、唐崎、斉木の3人がここの公立校を第一志望することを宣言した。

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