表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小学生に教わる庭球講座  作者: いさまた
15/75

15限 勝利の道のり

今までのあらすじ

武本 圭介は顔にボールが直撃し転倒してしまった。

さらに足の怪我もひどく棄権した。

棄権した圭介を病院に行くよう、コーチが勧めるが圭介は断った。


「関東大会出場が決まる瞬間をしっかり見ていたいです」


コーチはあまり動くなよと言い、試合前のラリーに目を向けた。圭介が負けたため団体戦の結果は2-1。圭介と同じくこの試合に勝てば関東大会だ。しかし負けたらかなり不利となる。圭介の学校は先手必勝ということで強いメンバーを先に出していたのだ。


「レディ」


審判がラリーの練習をやめるようコールする。お互いがそれぞれの位置につく。サーブは唐崎、斉木ペア。


5ゲームマッチプレイ!」


審判のコールを合図に後衛の唐崎がサーブを打ちラリーが始まる。前衛の斉木はチャンスを伺う。しばらくクロスのラリーが続く。お互い様子を見ている感じでまだ攻めない。そのまま唐崎、斉木が相手のミスでゲームを取る。



「ゲームカウント1-0」


相手がきれいなフォームでサーブを打つ。そのサーブはラインギリギリで弾み曲がった。そのサーブを唐崎が返球するもネットに引っかかる。


「どんまい、次、集中しよ」


パートナーで励まし士気を高める。


今度は斉木がレシーブする番でしっかり相手のボールをみて回転も考え返球する。危なげに返球したためか強烈なボールが返ってくる。それをなんとか返す。あのかなり曲がるスライスサーブのせいで唐崎、斉木ペアはうまく攻めることができないでいた。


「アウト! 」


「挽回しよう」


手を叩き、持ち場につく二人。


「1-3」


また、かなり曲がるスライスサーブを打たれる。しっかり構え待ち受ける。コースを読み動く。そしてテイクバックする。そして跳ねたボールの真後ろからラケットを押し出す。そのボールを相手は難なく返して、後衛同士のラリーが始まる。前衛は攻めるチャンスを狙って常に動いていた。何回か続き甘いコースのボールが返ってきたのを斉木が際どいコースに鋭く返す。


「ナイスボレー」


「2-3」


相手があせっていたのかファーストサーブを外し、威力を弱めたスライスサーブを打ってきたのでしっかり決めた。


「デュース」


ここからは2点差がつくまでだったがスライスサーブを何回か受けたため軌道を読むことができ、ゲームをとることができた。


「ゲームカウント2-0」


唐崎、斉木のサーブの順番となる。そしてこのゲームを取れば勝利し関東大会出場となる。

圭介もベンチで全力で応援していた。唐崎が思っ切りラケットを振りかぶりサーブを打った。

[加奈と圭介のテニス講座]


加奈 「スライスサーブってなぁに?」


圭介 「サーブにもいろいろな種類があるんだよ

大きく分けて3つ、フラットサーブ、スライス

サーブ、スピンサーブだよ」


加奈 「何がちがうの?」


圭介 「フラットサーブは回転が少ない威力のある

サーブのことだよ。

スライスサーブとスピンはそれぞれ回転が

かかっているためスライスは横に、スピン

は縦に跳ねるんだよ」


「加奈 「回転量を増やせばその分、跳ねるの?」


圭介 「そうだけど、無理に回転をかけようとする

と怪我の原因になるから気をつけてね」


加奈 「わかった!」


圭介 「じゃあ、今回はここまで、また次回で!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ