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むせかえるバターの香り
どう進むのかわからないけどとりあえず書いてみる
ベタな小説が書いてみたかった…!!
こんがりと香ばしく焼けたトーストを口にくわえ走る。
暦上初夏なくせにもう高く上っている太陽をいまいましく思う。
ぬるくなり始めた朝の風が早くもにじむ汗をなでていく。
始業のチャイムが鳴るまで後5分。やばい、確実に遅刻する。ちくしょう。
また担任の佐藤に朝から叱られるのは勘弁だな…。
てかこの状況…
「遅刻寸前でトーストをくわえながら走ってたら曲がり角でイケメンにぶち当たり素敵な恋に落ちる」
的な少女漫画にありそうな感じじゃん!
なに?俺ヒロイン?
てか走りながらパンなんか食えないわ
よくあのヒロイン達はランニングぶれいくふぁすとしてんのだろうね
早く落ち着いてこんがりバターのトーストを味わいたいものだ。
そんな下らない思考の中
差し掛かった十字路を戸惑うことなく横切ったことで
これから予定されていた俺の人生計画が無惨にくだけ散るとは思ってもいなかった。
もしかしたら続く…