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200文字小説

雲の下の君へ(200文字)

作者: うわの空

 ねえ知ってる?

 雲の上の生活って、案外楽じゃないんだよ。


 確かにふわふわしてるけど、雲がないところには行けないの。

 だから「雲ひとつない快晴」なんて時は、本当に大変なんだよ。

 どこにも行けずに、小さな雲の上でじっとしてるの。



 だけど曇りの日は、どこへだって行けるんだ。

 だから曇りの日は、いつだって君に会いに行く。

 


「もしも乗れたら、その時は」



 私は今日も雲の上から、君のことを見てる。

 そして答える。


「ここにいるよ」

  

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― 新着の感想 ―
[一言] 凄いです かなり今更だけど雲の上の君へと合わせて読んでとても気持ちいい感動ができました ありがとうございます
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