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53.見つかってしまう?

「ぐっあぁぁぁぁぁ」


「よし!」


蓮は、魔獣を倒して魔石をいただいた。

今日集まった魔石の数はいつもの平均に比べて多かった。


「いくらになるのかな。」


夢描が言った。


「ごめん、夢描剣直してくれない?」

「ヒビ入った」


夢描は、先陣を切って戦うような魔法ではない。

だが、蛍が言ったように蛍が作り出した剣が、折れたりなどした場合。

夢描の魔法で剣を過去の姿に戻してくれる。

縁の下の力持ちという訳だ。


―え?なんで、蛍は新たに剣を作り出さないのかって?

その理由は2つある。


―1つ目は、剣を作るのに多くの魔力を消耗するからだ。

魔獣の多い森の中で魔力切れの仲間が1人いるだけで、危険度が大幅に変わってくる。

その点、夢描の使う中級魔法は、蛍に比べて魔力が少なく済むというわけだ。


―2つ目は、剣を生成するのに時間がかかりすぎてしまう。さっきも言った通りこの森には魔獣が多い、いつ、どこからどんな速さで魔獣が現れるか分からない。だから、蛍が剣を作るより夢描が、剣を過去の姿に戻す方が安全なのだ。


「はい!」


夢描は、蛍から受け取った剣に、過去魔法をかけて元の姿に戻した。


「夢描の魔法すごいわよね」


花は、改めて言った。


「中級魔法が使えるようになって自分が持てる大きさと重さのものはある程度過去に戻せるようになったけど」

「それ以上は無理」


つまり、大人のような大きいものは無理なのだろう。


「いつかは、もの以外にも使えるようになるといいね。」


陽葵が言った。


「確かに、その発想はなかったわ」


もの以外に使えたらそれはきっと王を倒すにあたって強みになるだろう。


「上級魔法を使えるように頑張ろ。」


もしかしたら、使えるようになるかも...

という希望が生まれていた。


「よし、もうちょっと集まったら帰るか」


「そうね」


陽葵達は、再び魔獣を倒しに歩きだそうとした


―次の瞬間、


「おい、」


6人の背筋が凍った。

魔獣の鳴き声ではなく人間のこえ。

その声は、6人の中から発せられたものでは無い。


翼の騎士団その単語が頭をよぎった。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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