表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

0.4 この家なんかととのいすぎじゃない?

「お風呂に入ろうと思ったんだけどさ、」

「着替えなくない?」


花が少し焦って言った。


「あっ、」

「でもさ、風邪ひくよね?」


空がお風呂に入れると思って少し嬉しくなっていたがそのことばを聞いてしょぼんとしてしまった。


陽葵が何かを考えたあとにぽつりと言った。


「...このままはいらない。」


クラスが何を言っているのか分からないという顔で陽葵を見ていた。


「いやいやいや、落ち着けよ陽葵風邪ひくぞ。」


蓮が手をブンブンふりなが言った。

が、陽葵の真剣な顔を見てこれはやばいと思ったらしくクラス中がどうしたら入れるか慌てて辺りを探し始めた。


「あったわ!」


その言葉にみんなが期待の顔を向けた。

が、持っていたのはとても大きな布数十枚と針、はさみそして糸だった。


「この家の人は服を作る仕事をしていたのね。」


目をキラキラさせていたのは加藤 未来(かとう みく)だった。彼女は、オシャレに敏感でよく自分で洋服を作っている。


「確かにこれだけの量の布があれば簡単なやつはできそう。」


それからみんなで手分けして服を作ることにした。たまに、指を針に刺してしまったり縫い方を間違えたりとしてしまったがみんなで協力したことによって、1時間半位でみんなの分の服は不格好だけれど着れる形になった。そして、みんなは自分たちの作った服を嬉しそうに眺めていた。


「うぅぅっ、これでお風呂に入れる」


陽葵が泣きながら言った。

お風呂は男女にわかれて番号順に5人づつ入ることにした。


──────

女子が全員入り終わって次は男子の番だった時だった。


「冗談じゃねぇよ、なんで俺がお前らと入んなきゃ行けないんだよ」


そう声を荒らげて言ったのは杉戸 楓(すぎと かえで)だった。よく分からないが3年B組のことを嫌っているらしい。


「じゃあお前はいちばん最後に入ればいいだろ声を荒らげるなよ。」

「あっ!?」


司が落ち着いたように冷たい言葉を言い放った。そして、楓がそれを聞いて怒ってしまった。陽葵がその言葉を聞いて慌てて司に肩をガシッと掴んで言った。強めに言った。


「司、言葉を選びなさい!」


いつもは、怒らない陽葵があまりにも激怒したことによって楓も怒るに怒れなくなってしまった。


「ごめん、陽葵」


司はまるで捨てられた子犬のように見えないはずのしっぱがしゅんとした気がした。司は陽葵に謝った。


「謝る人が違うでしょ」


陽葵が司の前からどいて楓に謝るように背中をぽんと叩いた。


「すまなかった。」


司がやるせないという顔で言った。


「俺も声を荒らげてしまって申し訳ない。」


楓も素直に誤っているのを見て陽葵がうんうんと首を動かしていた。


「楓は無理に一緒に入らなくてもいいぜ!」

「まぁ、入りたくなったらいつでも言えよな。」


蓮がニコッと笑いながら言った。


──────

みんながお風呂に入り終わって外は暗くなってしまった。


「やばい、もうお腹すきすぎお腹痛い。」


陽葵がお腹を抑えながら言った。


「でもさスカルートベリーはそのまま水で洗えば食べられるけどネコロアユはどうたべるの?」


確かに本には火を通してから食べなければいけないと書いてあった。


「この家台所あったけ?」


そういったのは鈴木 直人(すずき なおと)だった。彼は学校1ご飯を食べることが好きで作ることも好きだった。


「確かあったはずよ」

「でも、作りが古かったから自分で火を起こすみたいだったわ」


未来が直人に言った。台所に行くとそこにはフライパンなどがあった。


──────

それから家の周りにあった木の枝や葉っぱなどをとって火を起こした。


「じゃあこれで作れるな!」


直人が、フライパンをもっていった。

さすがに調味料などはなかったが、それでも、魚自体に旨みがあり十分満足できる味だった。


「美味しい!こんなに美味しかったんだ!!」


陽葵が、目をきらきらさせていた。


──────

みんながおなかいっぱい食べることができた。あとは、寝るだけだった。その時、透が恐る恐る言った。


「あのさ、異世界に来てから上手く行きすぎじゃね?」

「こんないい立地の家があってお湯も出るお風呂があってなんかさ誰かに仕組まれてる気がするんだけど」


確かに、ここまで上手くいっているのは逆に怖くなってくる。


「いや、怖いこと言わないでよ」


花が少し震えながら言った。


「でも、ここ以外に行ける場所なんてないしとりあえず今日は寝よ―」


なぜ異世界に来させられたのかも分からない状態で下手に動くのは危険だと感じたのだろう。


──────

みんなは硬い床の上で寝れるかと不安だったが疲れで寝てしまった。


「ぐぅがぁぁぁ、ぐぅぐぅ」


蓮のいびきが部屋中に響いていた。


「うーんうるさい、、、」


未来も寝言で蓮に文句を言っていた。




──────

キィーー


誰かがドアの方から音が聞こえたでも、その音は家に入ってくるのではなく誰かが()()()()()だった。


そして、その音を聞いたあの人はそっと目を閉じた。




第4話を見て下さりありがといございます。

良かったら次回も見てください。


キャラクター紹介です⤵


加藤(かとう) 未来(みく)

ファッションについて敏感であり自分で自分の服を作るのが趣味である。


杉戸(すぎと) (かえで)

何故か、3年B組のことを嫌っている。そして少しミステリアスでみんなから線を引いている。


鈴木(すずき) 直人(なおと)

学校1ご飯を食べるが自分で料理をするのが好き。異世界の未知の食材を食べ尽くしたいという密かな願いがあるとかないとか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ