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30.勇者は一人で街に行ったことはないそうです〜ミルザスープ〜。

「あのさ」


蓮は、我が道を司の肩をぽんと触った。


「この道さっきも言ったよな。」


1、2回はまだなれない街だったからあまり気づかなかったが。

流石に3回目はわかった。

この道3回目だと。


「ふっ、」

「馬鹿か」


司は、自分がそんなヘマはしないと自信満々だった。


「見せろ」


楓が、イライラしながら司の手から地図を奪い取った。


その地図はなんで3回も同じ道を歩いたのか分からないほど簡単にかいてあった。

きっと慎さんが司の方向音痴を考慮してくれたんだろう。


「なんで?」


花も楓が奪った地図を見て言った。


「こんなにわかりやすく書いて貰ってんのに」

「迷子になるわけ?」


花が楓から地図を奪い取って司の顔の前に出した。


「仕方がないだろ」

「街を一人で出歩いたことがないんだよ」


たしかに司は王族なんだよな。


「やっぱり生まれた瞬間からお城に居させられたのか?」


蓮が、言った。流石に『勇者』という単語は聞かれたらまずいと思ったのか伏せていた。


「いや、」

「最初は普通に家だぞ。」

「俺が選ばれたのは6歳の時だ。」

「まぁ、その前は幼くて一人で出歩くこともなかったがな。」


「えっ?」

「生まれた瞬間。」

「選ばれるんじゃないの?」


蛍が司に問いかけた。


「は?」

「違うぞ」


司は、なぜそうなると疑問を持ちながら言った。


「俺の場合は、突然3つ魔法が使えるようになった。」



司はそう言ってフードを深く被り直した。

5人は勇者に選ばれ方が思っているようなものではなく「へぇ」と感心していた。


勇者である司は、この国にとっていわば最終兵器のようなものだろう。その勇者を護衛無しで街に行かせるのは危険だったのだろうな。


「前の勇者様はどんな人なの?」


夢描は、勇者についてもっと知りたくなったのか新たな疑問を司に言った。


「....」

「よく知らない」


フードで見えなくてもわかった。

司が自分の唇を強く噛んだのが。


蛍は違う話に切り替えようとした。


「司の得意魔法はなんなの?」


「風魔法だ。」

「最初に持っていた魔法だからな」


蛍が空気を変えようとしたのに司はそう言って終わらせてしまった。


「お前の好きな食べ物は?」


「ミルザスープ」


司は迷うことなく言った。

その名前を口にしたのは元いた世界の司ではなくこっちの世界の龍真が言っている。

何故かそう感じた。


「なんだよそれ」


聞いたことない名前に蓮は戸惑っていた。


「お前らのいた世界の味噌汁に近い味だ。」


この話を聞いたらきっと直人が喜ぶだろうなとみんなで笑いあった。


「美味しそうだな」


蓮も、いつか食べてみたいなと続けていた。


「あぁ」

「おいしいぞ」


司は陽葵といる時のように優しい声で言った。



この街は、司のいや龍真の新しい1面が沢山見えてくる。

もう少し長く続いて欲しいと思った。

5人だった。

第30話を見ていってくださりありがとうございます!!司の新たな1面を見ていただけたでしょうか?次回も良かったら見ていってください!!


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