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29.異世界の街はやっぱり違いました。〜街に響くドスの効いた声〜

ガチャ


扉を開いた。


前に広がるのはもちろんいつもの森ではなく人が2人通れるかぐらいの先にあったのは何故か壁だった。


「あ、え?」

「壁?」


異世界の街だからなんからすごいの広がっているのかと思ったら、壁だった。


「分かりずらくするためだろ」


たしかに街の目立つところにあったら怪しいだろうかここも十分怪しくないか?という気持ちを抑えながらいた。


ガラガラ


「あ!」

「音がするね!」


蛍の言う通り細長い道の奥から薄らと人の歩く音話す声が聞こえてきた。

街であることは本当みたいだ。


「行くぞ」


6人は流石にこのままいくと面倒なことになると慎さんがフード付きのマントを貸してくれた。


司はフードを深く被り直して歩き始めた。


「なんかドキドキするね」


6人は、少し駆け足で街へと方へと歩いた。


ガヤガヤ


さっきよりも音が大きくなってきた。


「くれぐれもへまはするなの」


司がそう言った瞬間、昼の明かりが見えた。


「奥さん今回安くするよ」

「じゃあ買わせてもらおうかね」


「僕あれ食べたい...」

「さっき食べたばっかでしょ」


ここが異世界の街。


「なんか」

「市場みたいだね」


もちろん街並みは元いた世界とは程遠い。

お店のほとんどが出店のようなものでよく分からないものが液体漬けにされていたり。

6人が、汗水流して魔法石も売っていた。


「ここを右だな」


司は、慎さんから貰った地図を見ながら歩いていってしまった。


「待ってよ」


5人は焦りながら追いかけたが、


「お!」

「おねぇちゃんぺっぴんさんだね」

「どうだいこれ100ギロニーにしてあげるよ」


夢描の進行方向を妨げたのは、おじさんだった。おじさんの手に持っていたのは、キラキラと輝いたネックレスだった。


「えへ?」

「べっぴんさん?」


夢描は満更でもないように言った。


「おい」

「それ偽モンだろ」


司はおじさんが持っていたネックレスを取って太陽の光に照らした。


「ほらな」

「色が違う」


司はフードの下でニヤリと笑った気がした。


「くっ」


おじさんは、図星を突かれたように1歩引き下がった。


「あとな」

「フードを被っているから分かんないかもしないけど」

「別にべっぴんさんじゃないと思うぞ」


「あぁ!!」


ドスの効いた夢描の声が異世界の街に広がった。さっきまで「あれ?イケメン?」と思っていたみんなはやっぱり司は司だと思った。


「くそっ」


おじさんは捨て台詞?を置いて自分のお店へと帰っていた。


「次は、右か」


司は、何事もないようにまた地図を睨めっこした。この後、何回か道に迷ったのは別のお話。

第29話を読んでいただきありがとうございました。またまた、投稿の時間が遅れてしまい申し訳ありませんでした。次回も良かったら見ていってください。

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