26.再チャレンジ
「じゃあ」
「行ってきまぁーす」
6人は森へと魔獣探しに行く。
「なんか懐かしいな」
人の人数は減ったがメンバーは、この前の森で襲われた時と同じような感覚だった。
でも、ひとつ違うのは
「剣魔法」
「小剣」
前とは違い魔法が使える。
蛍の固有魔法は、剣を作り出すことができる。初級魔法は、小さな剣を作り出すことだ。
蛍の手から光が漏れ出した、蛍の両手に小さな剣が1つずつ生成された。
「ほんとに」
「蛍にあってる魔法だよね」
夢描は、蛍が握りしめた剣を見ながら言った。
「流石に竹刀じゃないものはなれないけどね」
蛍は、少し笑いながら言った。
「いいか、」
「今回は、魔獣の魔法石が狙いだ」
「だから、魔法石を割らないようにする。」
司の説明の途中で入ってきたのは花だった。
自分に言い聞かせるように。
陽葵を除いた5人はクラスの中でも魔力の使い方が得意な方だった。
だが、本番になってどうなるか。
それを見極めるのも今回の目的だった。
───ぷるんぷるん
草むらから柔らかいものが地面にぶつかるような音がした。
「な、なにあれ?」
6人は見つからないように隠れたまま音のするほうをみた。
そこには、水が動いているようなものがいた。何を言っているか分からないだろうが居た。
「あいつらは、」
「スライムだ。」
司は、スライムという魔物に聞こえないように言った。
「あいつらは」
「Eランクだ。」
「Eランク?」
「魔物の中には」
「E、D、C、B、A、Sの6つのランクがある。」
「スライムはEの中でも一番弱い魔獣とされている。」
つまり、初心者のみんなにとっては良い練習になるということだろう。
ただスライムから取れる魔法石は、あまり高くは売ることが出来ないと司が教えてくれた。
「とりあえず」
「できるだけ多く倒す」
「そうすれば服は買えるだろ」
司は、それぞれに役割を決めた。
司、蛍、蓮、花はスライムを倒すことそして、陽葵と夢描はスライムから落ちた魔法石を袋に詰めるという役割になった。
「私いる?」
夢描は、あまり戦闘向けの魔法ではないと司が判断した。
「それを私に言うか?」
陽葵も、ふざけたように言った。
「行くぞ」
司の声に4人は魔法を発動させる準備をして、2人は袋を広げる準備をした。
ばっ
6人はいきよいよくスライムの方へと出ていった。
「!?」
スライムは急に来た4人に驚いた。
ピュピュッ
スライムの口らしきものから液体を4人に向けて吐いた。
「あっ、」
「それに触れたら火傷するぞ」
司が伝え忘れていたと言わんばかりに後ずけで言った。酸のような液体なのだろう。
「いやぁぁ」
それを聞いてからみんなは必死に避けることに夢中になっていた。
「植物魔法」
「成長」
だが、花だけは確かにスライムを植物で捉えた。
「きゅぅぅぅ」
花が魔法で生み出した植物は、スライムをきつく押さえつけた。
ドォォロロロ
スライムは形を止められず液体化してしまった。そこに残ったのは少しだけキラキラと光を出した魔法石があった。
「あっ!」
陽葵は、焦りながらその魔法石を取った。
「ナイス!」
蛍も花の動きで緊張が抜けたように小剣をスライムへと突き刺した。
「きゅぅぅぅ」
花と蛍は感覚が慣れてきたのかどんどんスライムを倒していった。
だが、スライムの数は増えているばかりだった。
「風魔法」
「舞風」
少し危ないと思ったら司が風魔法を使って少し数を減らしてくれた。ちゃんと魔法石を傷つけないように気をつけて。
「雷魔法」
「真雷」
蓮も負けじと雷でスライムに攻撃をした。
地下で訓練をしていた時よりも、みんなは魔法を上手く使えている気がした。
「はぁはぁ」
一番体力を使っていたのは、陽葵と夢描の2人だった。あっちこっちに落ちる魔法石と時たまくる、火傷する謎の液を避けるのは意外と体力にきた。
「むりぃぃぃ」
ここまで読んでくださってありがとうございます。次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。みんなの胸の内が...みえるかも?




