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24.異世界の新たな、知識

「そうですね」

「この前は途中で魔法についての説明になってしまいましたからねぇ」


慎さんは、納得したように言った。


みんなは、カーペットを引き直した。

そして、カーペットの上に腰を下ろして聞く体勢になった。


「じゃあ今回は質問形式にしましょう」


そう提案をしてくれて、みんなも承諾した。


「じゃあ私からいいですか?」


空が言った。慎さんは頷いた。いいという意味だろう。


「この国の王族についてもう少し知りたいです。」

「マントの人達とか。」


そう、私たちはまだマントの男たちの正体を知らない。みんなはきっと今1番気になっていることだろう。


「あいつらは、」

「翼の騎士団」

「千国王が作り出した騎士団。」


司は腕を組んだまま冷たく言い放った。


「魔力、武力共にこの国のトップに立つ方たちで構成されているんです。」


翼の騎士団。

そこまですごい人達だと思わなかった。

だが、千王を倒すのにあたって切り離せない存在だろう。


「王族の人はみんな敵なんですか?」


未来が尋ねた。


「それは、分かりません」


慎さんは静かに首を振った。

王族でみんなが知っているのは龍真の婚約者である天龍様だ。

その人がもし、仲間だったら。


「天龍様は4年前から」

「表に姿を見せていないのです。」


これは聞いていけない話だと

みんなは察した様子だった。


「じゃあ敵かもしれねぇのか」


蓮は、ボソッと呟いた。


「どうだろうな。」


司は、ゆっくりと立ち上がりみんなに背を向けながら話した。


「天龍は誰にも信用されないだろ」


「なんでだよ」


あまりにも冷たすぎる言葉に思わず怒りの言葉を送ってしまった。


「ふっ、」

「天龍は、魔法が使えなかったからな」


「えっ、」どこからか薄らと聞こえる驚きの声。元の世界では魔法が使えないことは普通だった。でも、

この世界いやこの国で魔法が使えないことは異常な存在なんだろう。


「まぁ、」

「頭はすこぶる良かったから」

「利用はされるんじゃないか?」


その言葉に残酷さを感じたのはみんなも同じだろう。そして、天龍の話をする時、司は必ず私たちに背中を向けながら話をする。


「じゃ、じゃあ」

「王妃様は?」


話の内容を変えようと健一が言った。

だが、慎さんは小さく首を振った。


「王妃様は数年前に崩御なさいました。」


崩御──つまりもういないということを指しているのだろう。

この話もあまり深堀ができそうになかった。


王族の話はあまりにも重い話が多すぎると感じたためみんなは慎さんについて質問することにした。


「慎さんはなんでそんなにすごい魔法を持っているのに」

「地下で暮らしてるの?」


派生魔法である空間魔法を持ち、

国王に呪いをかけられるほどの膨大な魔力を持っているのになぜだろう?


「約束したからですよ。」


慎さんは、共同スペースに置いてある棚の2段目にある写真を見ながら

どこか悲しくそして優しい声で言った。


その写真には慎さんらしき若々しい男の人と綺麗な女性が笑っている写真だった。


きっとこの女性は

もう......


──────


「さぁ」

「もうご飯を食べて寝ましょうか」


時計を見るともういい時間になっていた。

たくさんのことを聞いていたからだろう。


「明日は残りの奴らの特性を見るぞ」


「はーい」みんなは大きな声で司に返事をした。慎さんもニコッと笑っていた。

こんな時間が続いて欲しいな。


ここまで読んでくださってありがとうございます。次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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