0.2 とりあえず隠れます,,,
「ここどこぉぉ」
──────
26人全員で謎の生き物が空を飛ぶ国に来てしまってから、約20分みんなは頭の整理ができていなかった。
「これってさ異世界転生じゃない?」
いつもは大人しい山田 透が言った。
「異世界転生?」
蓮が不思議そうに言った。
透が頷いた。異世界それは元いた場所とは違う世界。ドラゴンなど非現実的なことが起こっているのだからそう考えるのも無理がないだろう。
「俺よく異世界転生ものの本読むんだけどさ。」
「転生する時ってなんか足元に変なみたいなのが出てきてその後光って気づいたら異世界みたいなのが定番なんだよ」
透は少し興奮気味に話していた。
確かにここに来る前に教室の床に変な模様が現れていた。あと、男が変なことを唱えた後に現れたような?
「でも、なんでよ?」
花が透に問いかけたが、透は困った顔しながら。
「いや、俺もわかんないよ。」
「てかこんな一気に転生するのとか見たことないし。」
確かに透に分かるわけもない。
どうやら、集団転生はあまり分からないそうだった。
「てか、私たち帰れるのかな?」
「勉強しないといけないんだけど,,,」
そう不安そうに言ったのはクラスの中で一番頭のいい木下 空だった。
今のままでは帰れるのかも分からない。
その不安がみんなの中にあった。
「―なにあれ?」
指を指す方にはキラキラと光った、蝶が舞っていた。そしてゆっくりゆっくりと近づいてきた。
「綺麗―」
みんなはきっとそう思っただろう。
蝶はゆっくりゆっくりと陽葵に近づいていった。蝶が陽葵の手に触れた瞬間に陽葵が蝶をじっと見てから真剣な顔で言った。
「この蝶についていこう。」
何を言っているのか分からなかった。
だが、陽葵が言った瞬間蝶が陽葵から離れてどこかに行こうとしていた。
どこに行けばいいかわからない3年B組はとりあえずついて行くことにした。
──────
「ぐぁぁぁぁ」
蝶について行くと森の奥へと入っていた。
いたる所から動物の声がするが元いた世界には聞いた事のないようなけたたましい声だった。
「怖いよ,,,」
空が怯えながら言った。
空以外も怯えていた。
そして20分ぐらい歩いただろうか、
蝶はまだどこかへ向かっているようだった。
──────
みんな疲れてきた時だった。
「あれって―」
陽葵がびっくりしたように指を指しながらみんなに問いかけていた。
目の前には人が住んでいるような形跡のない家がたっていた。
家の壁には伸びきった枝や葉っぱなどがたくさんあった。それでも、人目にはつかないに何より26人が泊まれるぐらいの十分な大きさがあった。
そして、蝶はまるでここに案内したかったかのように着いた瞬間
スッ―
と消えていった。
消えていったことにみんなはびっくりしたがこれが異世界かと謎の理解で終わった。
「とりあえず入ろっか」
陽葵が少し躊躇いながらもいった。
みんなもへとへとで座りたい眠りたいという気持ちに勝てずその家に入ることにした。
「うわっ、」
花が家に入った瞬間声が漏れていた。
家の中はやはり誰もいなかった。そして思っていた以上にホコリぽかった。だが、天井に穴などはなく雨漏りの心配はなさそうだった。
それは、1日野宿するかもしれないと思ったみんなにとってはこの上ないありがたさだった。
「いやぁ〜疲れたぁ」
座りながら陽葵が言った。
確かに突然の転生からの20分以上険しい道を歩いたから体力は限界だった。何よりも帰れるのかという不安で精神的にも疲れていた。
「でさ、なんで私たちは異世界に来ちゃったの?」
みんなが息を整え終わったのを見て空が質問をした。
「いや、分かんねぇ」
蓮が言った。ガスマスクをしていたせいであの男たちが誰なのか全くもって分からなかった。
「わかんないことは後に置いておいてお腹すいたぁー」
陽葵が自分の手をお腹に当てながら言った。
転生する前の時間はちょうど4時間目の授業中で、異世界に来てからは1時間ぐらいがたっているからもちろんお腹がすいている。
「確かにお腹すいたけどそれ今言う?」
「もぉ〜マイペースだなぁ」
花が少し笑いながら言った。
それを聞いていたみんなも少しだけ緊張がほぐれたように笑っていた。
──────
「でも、確かにお腹すいたけどこの家に食えそうなもん無くね?」
蓮が辺りを見渡しながら言った。
確かにこの家は、家具などのものがほとんどないから当然食料はないだろう。
「あっ!みんな見て!!」
2話も見てくださりありがとうございました。
良かったらこれからも見ていってくれたら嬉しいです。
新キャラクター紹介です⤵
○山田透
異世界ものの本などが好き、転生前はあまりクラスでは話すような人ではなかった。
○木下空
クラスで1番頭がいい。陽葵とは仲が良く友達。大人しい性格をしている。




