51話 テキトーに忘れた日々
文化祭と期末テストの間に
あった実力テストが終わり
期末テストの為に
ルカ、ウイ、ヒル、エルは
図書館で勉強していた
土曜日の午前中で
周りに人はいなく
校舎から1番離れた図書室の為に
4人の貸切状態となっていた
机に置いてあるハンカチの上で携帯が振動する
携帯の持ち主であるルカが
画面を見て携帯を持ち
ため息を吐きながら席を立つ
ルカが廊下に行くのを3人は眺めながら
休憩を取る事にして
机の横に置いてあるカバンから
水筒とお菓子を取り出して
図書室より少し離れた
自販機コーナーへと向かった
「なんだろうね」
「色々とあるのよ‥‥たぶん」
エルが呟きながら
水筒に入ったお茶をカップに人数分入れると
ウイがカップを受け取りながら答える
「最近はあんな感じだね」
「まぁ‥‥」
「ウイもだよ」
ヒルが言った言葉に
ウイはさっき言った同じ言葉を言おうとしたら
エルに突っ込まれる
2人にジッと見られて
観念した様にため息を吐きながら
「これは‥‥たぶん‥‥
時間のかかる問題だから‥‥
リハビリもしてるしね」
呟く様に言って
ウイはエル、ヒルが自分を見ているので
「ちゃんと言うってば‥‥
今は解決までいける段階じゃないだけ」
ウイはお茶を飲んで
お菓子をつまんで食べると
ルカが難しい顔をしながら
3人の方に歩いてくるのが見えた
「なんかあったの?」
「色々と」
ウイが話しかけると
ルカはエルからお茶の入ったカップを
受け取りながらため息を吐きながら答えた
「シンは昼過ぎに合流だっけ?」
「そうだけど」
「そっちもシン関係?」
ルカが言うとエル、ヒルが答える
「別に私はシン関係じゃないんだけどね」
「迷ってるだけ」
ウイが否定して
ルカはさらに難しい顔をする
「エルとヒルにも手伝ってもらうかも」
ルカがよく喋るので
3人は家族関係の事だと思う
「まぁ‥‥シンなら」
「巻き込んでも許してくれると思うの」
ヒルは悩みながら言って
エルは明るく言った
「それもそうね」
ルカはそれだけ言うと携帯を取り出して
メッセージを送った
「ウイも」
「最悪‥‥拉致でもして頼るわよ」
ヒルがウイに言うと
ウイが笑いながらスゴイ事を言うので
4人は笑い合った
「えっ!クリスマスは地元に帰んの?」
「年末年始はコッチにいるわよ」
シン達は
いつも貸してもらっている寮の広い畳の部屋で
みんなで横になったり座りながら
話していた会話の中で
シンはアヤノから聞かれた事に
そういえば言ってなかったと思って言うと
驚かれた
「なんで?」
「どっちかは帰ってきなさいって言われたから
クリスマスならいいかと思ってぇっくっ!」
「聞いてませんけども!」
シンは言いながらリンに
後ろから力強く抱きしめられて
言葉が出なくなる
「そういう所だよ!シン!」
「わかってないなぁ」
ポーがリンに捕まってるシンの頭に
チョップしながら怒ると
カヤは尻尾を出して床に
シターンシターンと叩きつけながら言う
「楽しみにしてたのになぁ」
「ウキウキを返してよ!シン!」
「はぁ!知らないわよ!
私だって‥‥お父さんがいるからって
どっちか選べって言われたのよ」
サリ、ウイに言われて
シンは段々と声を抑えながら言う
シンの言った内容を聞いて
アヤノ、カヤ、サリ、ウイは考え出す
確かに家族を大切に思うならと
「へぇ‥‥で?」
「いつ?‥‥いつ決まっていたんですの?」
ポー、リンがシンを怪しむ様に
半眼で見ながら聞く
「あれぇ〜‥‥えぇ〜と‥‥
いつだったっけ‥‥ん?
ルカ‥‥エルにヒル?どしたの?」
ルカ、エル、ヒルは3人で
どうしようみたいな顔をして
指折り何かを数えながら
携帯を操作して焦っていた
「ヤバっ‥‥足らない」
「なんでなの!今さら!」
「待って!こうだから‥‥違う‥‥足らない」
ルカが焦った様に言うと
エル、ヒルは携帯を操作して
悩みながら唸り始める
「なんかあったん‥‥か‥‥な‥‥」
シンは喋っている最中に
全員が詰め寄ってきた
座っているシンを全員が
見下ろすように囲んでいく
「ねぇ‥‥いつ決まってたの?」
エルが低い声でシンに聞く
「文化祭の後だった‥‥ような?」
「はぁ?1ヶ月前じゃん!」
「なんで!許さないわよ!」
「その時になんで話さないのよ!」
シンが言うと
全員が種族特性をあらわにして
色々と言いながら
シンに抱きついたり、スリスリしたり
シンを持ち上げたりしながら
わちゃわちゃとする
「やめて!お願い!くすぐったいから!
待ってよ!いや!」
シンはそう言って
全員の包囲網から
なんとか抜け出そうと
もがくが抜け出せずに段々と
動きを封じられていく
この後
みんなでお風呂に入っている時に
シンは頭を撫でながら
髪をゆっくり洗っていた
「なんで私だけ叩かれんのよ」
「シンが悪いの」
「シンがちゃんと言わないから」
「ばあちゃんが段々と本気になってるような」
「まぁ‥‥いつも通りですわね」
「いつもこんなモンよね」
「シンは代表だもんね」
「当然」
「1日の締めだよね」
「これがないと最近は寝つき悪くてさ」
シンはプルプルと震えながら
全員の言う事を聞いていたが
たまらずに叫ぶ
「1日のオチに使うなっての!」
シンは風呂上がりに
もう1発ハタかれた




