表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/38

36話 常にクライマックス

〔大変長らくお待たせしました

審判団、運営との協議の結果

先程の開法学院と宗鳳学院の試合での

5セット目は16対0で

開法学院が取る事になりました〕


体育館にアナウンスが入り

その内容に歓声が大きくなり

その後の開法学園が勝利の声が打ち消される

運営は結果を先に伝えて、説明に入る


〔スコアが

開法学院10点

宗鳳学院0点の時点で

宗鳳チームがペナルティーを

与えられる行為をしたため

開法学院に5点が加算され

15対0となり、普通ならセット終了となりますが

審判が試合を中止宣言する前に

開法学院の選手が得点を入れた事と

宗鳳学院がこの得点を認める事となった為

異例ではありますが

16対0というスコアを公式に認め

今回の試合を終了とさせてもらいます〕


体育館に拍手が鳴り響く


「またこの度、結界の崩壊に至ったときに対応が遅れまし‥‥‥‥」


運営は対応の謝罪と

次の試合を1時間遅らす事を館内放送にて案内する



鬼肉の店内に置かれたテレビでは

先程の出来事を色々な角度のカメラで収めた映像が流されいた

この試合を実況をしていた蠍族の女性が興奮気味に語り

自分の種族を明かして

シン選手に対して、どう思っているかも語っている


「なぁ‥‥聞くがよ

‥‥シンちゃんは人族なんだよな」


ルカのじいちゃんは、テレビを見ながら言うと

持っていた杯を傾けて酒を飲む


「何度も言ってる」


アヤノの祖父は、呆けているように見える

ルカのじいちゃんを眺めながら言って

口元を緩めて酒を飲む


「あんなもんを見せられたらのぉ」

「しかし、教師のアイツらは何をやっとんだ」


双子の祖父は、その様子にウンウンと頷き

ウイの祖父は呆れながらテレビを見ている


「さてさて‥‥

どうですか?シンちゃんは?」


鉄板で酒のアテである肉を肉を焼き

リンのお爺様は、ルカのじいちゃんの方に

焼いた肉を滑らせて言う


「まったく、あの子が夢中になるわけだ」


ポーの祖母が、ルカのじいちゃんより先に答える


「でしょ、私の所もよ、ホントに」


アヤノの祖母は煮物をつつきながら

お猪口でお酒を飲む


「ちょっと家に戻るわ」


リンのお婆様は立ち上がって

店をサッと出て行った


「あれを見た後で大丈夫なのかな」


双子の祖母は出て行った方を見ている


「大丈夫だよ、後で様子を見に行くから」


リンのお爺様はテレビを見て言った


「で、どうなのよ」


笑顔のウイの祖母は

ルカのばあちゃんとじいちゃんを見る


「‥‥‥」

「ヤケドするぜ‥‥」


ルカのばあちゃんとじいちゃんはボッーとテレビを見て


「あっーー!

もうなんでここで良いって言っちまったんだい!」

「あっーー!クソ!

おれも会場の熱でヤケドしたかったぜ!」


皆が笑い


「だから、ここで良いのかと散々確認しただろうが」


アヤノの祖父に突っ込まれて

ルカのばあちゃんとじいちゃんは頭を抱える

会場に行かんでいいのかと確認したら

お前らと飲んで話してる方がいいとか言って

断ったのはこの2人だった

笑い合った中で、双子の祖父がポツリと言う


「アイツは熱くなっとらんだろうのぉ」


誰もがテレビを見ながら

笑ってルカのじいちゃんが


「うらやましいぜ!生徒会長!」


と愚痴る



開法学院の2回戦途中から

シンがベンチに戻ってきた


ベンチに行く途中に

体育館全体から拍手と歓声が起きた

シンはビックリして、一瞬立ち止まるが

足早にベンチへと向かった


「来たか!シン!出れるか?」

「いや、まぁ、出れますけども」

「準備してくれ」


モクに確認されて、シンはなんとなく答えて

ジャージを脱いで、ぴょんぴょんと飛ぶ

それだけで体育館からは、どよめきが起こる

シンはスコアを見るとセット数は

1対1で、今は3セット目が始まった所

別に負けているわけでもない


シンはリンを見ると、目があったので

シンが、おちょくった顔で首を横に振ると

リンは声は出さないが、怒った様にシンを睨むが

シンは気にした風もなく準備運動を続けた

開法学院のコートにボールが叩き込まれて

モクが審判に交代を申請をしたのをシンは見て


「えっ?早くないですか?」

「それほどなんだ!行ってこい!」


シンは軽く礼をして

コートに入ると歓声が上がった

主将が笑顔でシンの肩を叩いて


「頑丈だな!やれるか?」

「常に出る秘密兵器ってなによ?」

「いつも通りだ!頼むよ!」


シンが答えると笑いながら主将が言う

リンがコチラを見て頷いたのと立っている位置を確認してから

シンはいつも通りに構えてから

左右に揺れ始めた



その後、開法中学バレー部は苦戦する事なく

勝ち進み、1日目が終わった

明日には宗鳳学院に移動して

1日休んでから準々決勝が始まる


3回戦が終わって、シンが体育館の裏側で

部員達と荷物を持って歩いていると

前から見知った顔がやってきた


「シン!スゴイじゃん!」

「シンちゃん!見てたよ!」


クレム、ハルがシンに声をかけてきた

2人の後ろには、笑顔のサライもいた

シンは部員達と離れて3人に駆け寄る


「ハルさんの声

大きかったから、よく聞こえてたよ」

「あら?恥かしいね!」


恰幅の良い体格を揺らしながら

ハルはシンに笑いかけて頭を撫でる

クレムはシンの頭をハルと同じように撫でながら


「ホント!スゴイじゃん!

アンタってば、ホントに人族なの?

あんな事したのって、シンが初めてじゃない?

ねぇ!サラ!」

「まったく、何度も言うな!

それにしても、体は大丈夫なのか?」


クレムに続いてサライが

シンを心配そうに見ながら、頭を撫でる


「まぁ、大丈夫でしたね」


シンがなんでもない様に答えると

3人は顔を見合わせて笑った

シンは、3人と少し話して激励の言葉をもらう

礼を言って、部員達と合流する為に走り出すと

シンの背中に向かってハルさんが声をかける


「いいかい!変な遠慮なんかせず!

おもっきりやんな!!

私が今まで見た中で

アンタが1番なんだからね!!」


ハルの言葉にシンは振り返って声を上げる


「だから!声が大きいって!

恥ずかしいよ!ハルさん!」


言い終わると、シンは走り去って行った


「変な気を回しすぎだよ」

「そうだよ、シンは強い子なんだから」


ハルとクレムに言われて、サライは下を向く

肩を少し震わせているサライの肩を

ハルとクレムが優しく叩いて

シンが走り去った方とは逆の方向に

3人は歩いて行く


「ホントに良かったぁ

‥‥ホントに」

「だから、もう」


クレムはサライを宥めながら横を歩く

ハルは笑いながら、サライの肩を叩いて


「今日はホントにすごかったね!

アンタが泣くくらいにさ!だろ!」

「ハルさん!

ホント!恥ずかしいから!」


サライが叫ぶとハル、クレムは笑い

3人は並んで歩いていった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ