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4.親子

「おはようございますお父様」


スカートの裾をつまみ、会釈する。

ちらっと、父のほうを見るとうむうむとうなづいていた。


ただ、私にはわかる...口元が緩んでいるのに。

私の父も母もそうだが....


「さあ!カミラ!パパのそばにおいで!」


極度の親バカなのであった。


我慢できなかったのか、もう威厳なんてあったもんじゃないような...。

まあ、ねだられて断れる私でも無いのでちょこちょこと父の傍に歩いていく。


「それでお父様どのような」


言いかけて直後遮るかのように、私は父に抱きしめられていた。

そして頭が禿げ上がるレベルで頭を撫でられる。


「おおおお!!!わが娘かわいい!まるで小さい頃のメシアのようだ!!」


メシア...私の母親である。

そりゃ娘なんですもの当然ですよ、ええ私はきっともっと美人になります。


しかし、なんというか...悪くない...というか。

そう思っているとふと涙がポロポロとあふれてくる。


前世の私にも父親と母親がいた。

いた...のだが両方とも共働き故にほとんど接したことがない。


それも小学生のころからだ...。

だからなのかも、こんなにも愛されてるのが嬉しくてたまらない。


私が唐突に泣き出したからなのか父が慌てふためき始める。


「おお愛しのカミラいったいどうしたんだい・・・!どこか痛むのか?なにか嫌だったか?ああああどうしよう・・・」


そうこうしていると、すさまじい足音を立てながら何かが近づいてくる。

バァンっと勢いよく扉が開かれる。


「貴方!!!!カミラに何をしたの!!!!!!」


そこにはすさまじい形相をした母、メシアがけたたましい勢いでこちらに向かってきていた。

ひ・・・ひえぇ・・・こ・・・怖い。


あまりの恐怖に私も涙がすっと止まった。

いや、ほんとに怖かった・・・私に怒っていないのはわかっていたのだけど・・・。


「メ・・・メシアどうしたらいいカミラが・・・!」


父が慌てふためいたまま母に問いかけていた。


なんというか、きっと私はとんでもなく幸せな家に生まれたのかもしれないなぁなんて


二人があーだこーだと話してる傍らで聞いていたのだった・・・。




ってそうじゃなくて


「えとそれで私が呼ばれた理由は何なのでしょうか・・・?」


そう聞くと父は、あっそうだといいこほんっと咳払いし本題に切り替わる。


「カミラももういい歳なのでな?そろそろ自分の身を守れるようにな?」


自衛・・・まあそうだよねいくら平和だからと言ってここはファンタジーの世界。

物騒なのには変わりないしね。


それに、そういうのは前世で格闘技だったりがすきだったので興味あったり・・・。へへ。


「というわけでな、お前にはアモンとダンタリオンと特訓してもらおうと思う」


へ?ちょっと待って待って


ちなみにアモンはうちの兵隊の中でもかなりの実力者である。それこそ指折り・・・まあ父の側近してるくらいだ。

ダンタリオンというのはうちの執事長である。

執事長というのは名ばかりで実際は元部隊長だったりする。


まあ平たく言えばどっちも恐ろしいほど強い・・・。


そんな二人と特訓・・・私死なないよね・・・大丈夫だよね。

不安を胸にしている私をよそにニコニコしている母と父。


神様・・・この世界にもおらすのならば私めをどうか・・・たすけてぇ・・・。

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