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1.それはただ突然に…

この作品にはR15、R18相当の残酷描写が含まれます。

苦手な方はご注意ください

「あんたが……あんたが悪いのよ!あんたが……こんなやつと仲良くするから!!!」


1人の少女が、片手に握ったナイフを震えさせながら叫んでいた。そのナイフは真っ赤な血で染まっており、ぽたぽたと滴らせている。


少女の目線の先には、刺された腹部を抑えて仰向けに倒れ込んでいる少女がいた。

その横には、友人らしき少女と少年が必死に少女の名前を叫びながら涙と焦りで顔をぐしゃぐしゃにしながら必死に出血している部位を抑え込んでいた。


「神楽!!だめ!!死んじゃダメ!!お願い死なないで!!お願いだから……神楽!!!」


友人らしき少女が叫ぶ……。

刺されたであろう場所を必死に抑えているものの刺し所がかなり悪かったのか、出血はさらに酷くなっていく。


少年は、手に持ったスマホで喉が枯れ果てるのではないかと思うような声で


「お願いします!早く来てください!!友人がっ!!!友人が死にそうなんです!!」


倒れている少女……神楽は、そんな2人にニコッと微笑みながらこういった。


「優香……隼人……ごめん……私……もうダメみたい……ごめんね……」


神楽がそう言うと、隼人と呼ばれていた少年が

「そんなこというなよ!!まだ助かる!!だから頼む!!もう喋らないでくれ!!」

と必死な声で泣き叫ぶ。


「そうだよ!!まだ助かる……だから……神楽……お願いだから……」


優香と呼ばれた少女が、神楽抱き抱えながらかすれ声で訴えかける。


「……えみな……ごめんね……私が……こんなだから……不安にさせたんだよね……」


神楽は、ナイフを持った少女……えみなにもか細く弱りきった声で語りかける。


「わ……わた……わたし……そんな……」


えみなは、力が抜けたのかナイフを落とし膝から崩れ落ち

る。


そうしていると神楽の呼吸がどんどんと弱まっていく。

目の光が消えていき、顔も青ざめていく。


あー……終わるんだ……。神楽は、薄れゆく意識の中で思う。

なんか、呆気なかったなぁ……楽しい人生だったのかな……。

もっと美味しい物食べておけばよかった、旅行とかいっぱい行きたかったなぁ……。


なんだかほんとに……なんでこうなっちゃったんだろ……。




その瞬間、少女の命が……止まった。

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