最強のランク、それは『皇帝』!
宰相のビスマルクが言うには、S級ランクのプレイヤーを殺した、邪悪な魔法使いらしき者は、闇の勢力の手先、それもかなり高位の者ではないかと、あるいは昔、アルマムーンの第1共和制時代、約300年ほど前に滅ぼしたはずの、闇の勢力の残党勢力がまだいるのではないかという結論に達した。
第1共和制は、アルマムーンが革命戦争によって一時期共和制に移行した時代、その後、現在のテオドール王朝に王政復古したという。
そして、大陸統一戦争の時代は、約400年ほど前に、アルマムーンが大陸の統一を果たした時代、まさにアルマムーンの栄光の時代として記録されている。
それ以降、アルマムーンは現在に至るまで、大陸全土を領土としている。
その後は、これといった動きはなく、時だけが流れた。
こうした中、『異世界プレイヤーランク付け協会』では、緊急会合が開催され、その理事をつとめるビスマルクも出席した。
「S級ランクのプレイヤーが、その職責にあるまじき振る舞いをしていた挙げ句、あっさりと敗北を喫するという事態が発生した。
このうえは、ランクシステムの刷新を行いたいのですが、私からの提案ということで、よろしいですかな?」
こうした中、愛野薬子はというと、元いた世界の知識というのをひけらかして、いろいろな錬金の研究を試そうとしていた。
「こちらは、4ポットのヨーグルトのうちの1ポット。
ふたを開けると、ふたの裏にヨーグルトが、べったりと、こびりついてしまうのって、困りませんか?
そこで、私は考えました。この特殊素材と、1ポットのヨーグルトを錬金を使って、組み合わせてみました。」
錬金をするには、この魔法の錬金釜を使うという。
「さあ、完成しました!さっそく取り出してみましょう!
さあ、一見すると何も変わらないようですが、さっそくふたを開けてみましょう!
すると、あら不思議、この特殊素材を使うだけで、ふたの裏にヨーグルトが全くこびりつかなくなるのです!」
他にも、従来のスギの木に代わる、無花粉スギへの転換を、これも錬金を使って行おうという提案を行ったという。
一方、ビスマルクはというと、S級ランクの認定基準の見直しとともに、これも独自の提案として、
新たなる『レジェンドランク』の創設を提案していた。
「その最強のランクとは、『皇帝』です!」




