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巨大ロボット出現

  9-22

三人のエスパーは近づくのを中止した。

危険を感じて、もの凄い殺気と云うか気を感じたのだ。

それは香澄の強烈なテレパシー網なので、変身しても見破られる。

超人達が別れるとか、離れるのを待つ以外に方策は無い。

超人達でも恐れる気を発する香澄、流石にムー号担当のリーダーの力を見せつけたのだった。


(アトラン)の基地からまた新たな兵器が飛び立とうとしていた。

戦闘の大型ロボット(シリウス)だ。

漸く完成をした様で、主要な部分は特殊金属で覆われて、高さが十五メートル空も飛べる。

地球上の武器は跳ね返す特殊金属は統べて使ってしまった様で最後の兵器だ。

(シリウス)はマッハ五で空を飛び、水中も潜行出来るのだ。

香澄達に強敵がまた参入しようとしていた。

日本政府に直ぐさま、巨大なロボットがエーゲ海の基地を飛び立ったと、名古屋の対策本部にその連絡が届いた。

話しを聞いた香澄は「相当高度な設備が、無人島の地下に在りますね、欲しいですね」と微笑んだ。

余裕なのかそれとも別の意味なのか、香澄のテレパシーに微かな反応が伝わったのだ。

それは今まで無かった信号、それが香澄を喜ばせていたのかも知れない。


三人のエスパーは矛先を日本の中枢に変更して東京に向かった。

今度は、国会の中枢に入り込もうとしたのだ。

催眠術で警備の人間を操り、国会議事堂に侵入カメレオン女は壁に成って移動する。

国会内に対策本部が設けられて、自衛隊の幹部、与党の幹部が集結して、世界各国の情報の収集。

それを内閣に連絡して、総理が結論を出して順次行動に移していた。

三人はそこを狙って、トイレに行った陸上自衛隊の幹部を一瞬で殺して戻る。

最高権力者が総理だと判ると、今度は変身女が一瞬で変わった。

後はチャンスを見つけて本物と入れ替わるだけ、まるでコピーの様に総てを写し取るから恐ろしいのだ。

行動も好みも統べて写し取るから、殆どの人には判らない。

別に服装を変えているのでは無く、相手にはその様に見えるのだ。

総理を見た事の無い人には判らない。

この様な場所での三人の技術は素晴らしい、総理官邸に戻った前島は自分とそっくりな男を見て「お前は誰だ」

「お前は誰だ」

「何を言っている、影武者?」

「。。。。。」その時催眠術の女が現れて「お前の仕事は今から私達がする、寝ていな!」背後からカメレオン女が前島総理に襲いかかる。

一瞬で殺戮される総理、三人で抱えてクローゼットに服を脱がせて押し込む。

しばらくして「総理!総理!」と官房長官が探しに来る。

何事も無かった様に、官房長官について行く変身女、情報はテレパシーの伝達で伝えるのだ。

「総理、巨大ロボットは、予想通り日本を目指しています」

「東京で暴れる予定だな」

「そうなのですか?渥美半島に行くのでは?」

「東京に来るだろう、此処は危ない!先日も壊されてまだ修理も終わって居ないから逃げよう」と言い出した。

「えー、逃げるのですか?」

「そうだ、名古屋方面に行こう」

「は、はい」急な場所の変更に戸惑う総理の側近達だ。

その時「きゃー」とトイレの方から大声、掃除の叔母さんが自衛隊幹部の死体を発見しので、対策本部は混乱した。

総理の決断で対策本部の移動が始まって、三人には成るべく仲間に近い場所が良いのだ。

数台の車に別れて行く事にして、総理は早々に数人と一緒に出発した。

勿論三人が一緒に乗り込んでいたが、同乗者は催眠術で判らない。


その日の夕方、東京に大きなロボットが降り立った。

早速議事堂と総理官邸を粉々に粉砕して炎上させた。

自衛隊が出動して対応するが、全く相手に成らない。

戦車にレーザー砲がロボットの指から発射されると、紙屑が燃える様に成ってしまう。


「総理、どうしましょう、対策が有りません、住民はエスパーに戦って貰えと訴えています」

「勝てないだろう、降伏が良い、そうだ降伏!」

「エスパーが居ますから」

「エスパー達を差し出せば許して貰えるかも知れない」前島総理の言動に不安を感じる与党幹部だ。

そうは言っても名古屋の仮設の対策本部から、渥美半島の足立政務官の最前線には行く気配も無いのだ。

近づくと強烈なエスパーに直ぐに見破られるから近づけない三人。

真剣にエスパー達を捕らえる方策を話しだす前島総理だった。


戦闘艦は紀伊半島に差し掛かって「総理、アメリカ軍に魚雷の攻撃を依頼する場所です」

「それは中止だ!歯が立たない、無駄な魚雷を使わせては駄目だ」

「超人達との約束は?」

「必要無い」と一蹴した。

轟が上空を旋回して(魚雷の攻撃はされていませんよ)とテレパシーを香澄に送った。

(早く逃げて、敵のサイコキネシスに捕まるわ)その時轟は大きく引っ張られた。

(やばい、もの凄い力で引っ張られます)

(判った)香澄が強烈な妨害、テレパシーを送る。

戦闘艦のA-2が「物凄い、念力です!」

「もう少しだ、捕えろ」A-3が横から応援するが、サイコキネシスの力が薄れて轟は力を振り絞って脱出に成功した。

「ふー、危なかった」と溜息の香澄を見て水谷姉妹が「相変わらず、凄いパワーね」

「香澄さんが居なかったら、多分一気に攻撃に来ますよ」

自動の翻訳機でテレパシーを使わずに三人は話せるから楽に成って、水谷姉妹が最前線基地に居るだけで華やかな雰囲気だ。

「あの、水谷さんを尋ねて、若者が三人来ていますが会われますか?」しばらく考えた瞳が「もしかして、小笠原の青年達では?」

「そうね、呼んで貰って」自衛隊の隊員に付き添われて、富田、権藤、庄司が入って来た。

「こんにちは」

「お久しぶり、その節はお世話に成りました」と瞳が微笑みながら言うと「あれ?話が出来るの?」

「はい装置のお陰でね」

「僕達に何かお手伝い出来る事は無いでしょうか?」

「世界の危機に役立ちたいのです」

「日本も台湾の様に全滅にされるのなら、今立ち上がらなければ」と口々に言う。

「でも、何も無いわ」と洋子が言うと「いいえ、彼等に一度石山さんと村中さんが居る研究施設に行って勉強して貰いましょう」

「何故?」

「彼等に私達の科学の継承をして貰って将来に繋げるのです」

「それは、良いですね」三人は自衛隊の車で、石山達が居る施設に向かった。


東京で暴れた(シリウス)は西に進路をとって大阪に向かった。

早い一瞬で大阪の関空に降り立つと次々と飛行機を壊して、空港を破壊して使えない状態にしてゆく、滑走路は穴だらけで空港の設備は壊滅した。

また(シリウス)は飛び立って伊丹空港に、同じく大暴れで空港を破壊して既に成田空港も使えない状態に成っていたのだが目的は?


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