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更なる超人

 9-15

「へりが必要ね」

「海なら?凄いですね香澄さんのテレパシーの力」

「相手には判らないわ、遠すぎて今は判らないわ」

「遠いから仕方が無いですね」自衛隊のヘリに三人が乗り込んで飛び立ったのはしばらくしてからだった。

飛び立った後に、無人ヘリ二機が自衛隊の基地に飛来して、銃撃を行ったので戦闘に成った。

九州の沖に潜水空母が出現して、沖縄に向かって航行していた。

自衛隊のイージス艦が潜水空母を追い掛けていた。

最新鋭の戦闘巡洋艦は懸命にコンタクトを試みるが反応が無い。

あの空母から無人ヘリが発着している事は明白なのだ。

その無人ヘリで犠牲者が数百人も出ている自体に、政府も見過ごせないので海上自衛隊の最新兵器の登場と成っていた。

「反応が有りません、どの様に致しますか?」総理官邸にイージス艦の艦長から連絡が有る。

「仕方が無い!攻撃を開始しろ、沖縄にも被害が出た様だ」

「判りました、ミサイルを発射します」会話が終わると同時にミサイルが発射された。

「数秒後で終わりだな」と艦長が呟く、潜水空母の甲板にミサイルは命中して炎上したが、何事も無く航行を続けたのだ。

「何?ミサイルを受け付けない」

「艦長、無傷です」艦長は事の重大さを早速、総理官邸に連絡をした。

「歯が立ちません!」

「どう云う事だ!」

「無傷です、世界にこの様な艦船が存在する事が信じられません」

「確かに潜水する空母を造る技術は凄いのだが、それ以上にイージス艦の攻撃に無傷はもっと恐い」

「唯、不思議なのは、攻撃が無い事、無人ヘリは比較的簡単に撃墜出来る事です」

「それでは尾行して、ヘリを撃ち落としてくれ」

「はい、判りました」イージス艦は潜水空母を追跡するだけに成って、沖縄に向かっていた。


自衛隊のヘリで沖縄から、尖閣諸島の大正島方面に向かう香澄と輝、佐藤達。

「宮古島で大型のヘリが待っていますから、乗り換えましょう」コバルトブルーの海上をヘリは飛び続ける。

「反応が大きく成ってきたわ」

「次の超人は何の特技だろう?」と嬉しそうに云う輝、いつの間にか輝も、戦場に借り出されて居るのだ。

「サイコキネシスの達人ですね」と香澄が不意に口走った。

「物を持たずに動かせる技よね、香澄さんも使うわよね」

「私は一トンが限界よ、それも側に居てね」

「彼は離れていても十トンは動かせるらしいわ、アールの大会の優勝者で十年連続優勝らしいわ」

「凄い、あのヨーロッパの超人以上なの?」

「勿論よ!多分ね、?大会はね、十トンの物を持ち上げる人と押さえる人の、交互の対決なのよ」

「じゃあ、全く動かない時も有るのね」

「押さえる方が楽だから上げるのは、相当差が有るのよ」

「香澄さんは母船の中で生まれたのよね、何故知っているの?」

「超人教育の画像だわ」

「もの凄い老人?」

「いいえ、冬眠カプセルに入るのが早ければ若いわ、今回の超人達も早く入っていた者とか、母船で生まれた者とか様々、その時の優秀な超人を集めて、指導部が五十人を選択したのよ」

「その中のリーダーでしょう?香澄さんが?」

「テレパシー能力ですね、この地球の人々を誘導する為の力、でも今の地球では必要無いですね」と微笑んだが、ムー号の行方とアトランティス号の行方が判らなければこの先何も解決出来ないのだ。

大型ヘリに乗り換えてから香澄が「少ないけれどテレパシーも使える様です」

「良かった、話が出来ると安心ね」

「早く石山さんに作って貰いましょう、翻訳機」

「ニュースで流れて居た戦闘艦は何処に向かっているの?」

「潜水空母と連携していると思うわ、私達を狙っているのよ」

「何者なの?」

「あの金属で艦船を造る技術が有るから、アール人に関係が有ると思うわね」会話の中、へりは大正島上空に到着した。

上空から着陸出来る場所を探して降りると、下で男性が手を振っている。

四十代の普通の体格の男性、廻りには魚を焼いた跡なのだろうか、草木が燃えて骨が沢山散らばっていた。

「いやー、助かりました、もう魚も食べ飽きまして」と香澄達を見て笑った。

「名前は?何にしますか?」

「南海の孤島だから、南一樹ってどうですか?」

「面白いわ、早く食事が食べたいでしょう?」

「魚、以外ね」ヘリに乗り込むと「生で魚を食べていたのですか?」輝が不思議そうに聞くと「南さんは小さな火を造れるのよ」

「えー、凄い」すると南は手の平に小さな炎を造って見せたのだ。

「人間ライターね」と笑う輝「前方からヘリが三機接近してきます」と香澄が言う。

「何も見えませんけれど」ヘリの操縦士がレダーを見ながら言うと「もうすぐ、入って来ます」と香澄が言うのと同時に「来ました!三機です、勝てません、このヘリは輸送用で戦闘能力は有りません」

「大丈夫です、弾は当たりませんから突き進んで下さい」

「えー」直ぐに肉眼で見える範囲に三機は接近した。

機関銃が乱射されるが、全く弾は当たらない。

直ぐに三機を後方に追いやって「どうなっているのだ!」

「弾がこのヘリを避けて飛んでいる様だわ」

「そうよ、南さんの能力よ」体勢を立て直して追ってくる。

「今度は体当たりで来るわよ」近づいた一機が一気に海上に落下して、後続のヘリも続いて海面に激突してしまった。

「わー、三機共海中に沈んだ」と輝が騒ぐ「サイコキネシスの威力です」

「ミサイルも当たらない」

「南さんの能力なら、可能ですね」輝は今更ながらの凄さをスマホに記入していた。


潜水空母の中にはアンドロイドの船長、ロボットが(アトラン)の指示の元、行動をしていた。

その中でサイコキネシスの超人が現れたと報告がされていた。

(アトラン)はムー号の関係の超人が、何名生き残って居るのかの把握はしていなかった。

だが狙うのはリーダー香澄が一番手なのだ。

香澄のテレパシーを探知して、潜水空母は行動をしていた。


多数の死者を出す潜水空母をイージス艦は追っていたが、潜水されて航行に成ると今度は狙われる恐怖に変わって、尾行よりも防衛に成っていた。

魚雷が飛んで来たからだ。

空母の状態の時は全く何もしなかったが、潜水すると魚雷が発射されて、危うく逃げ切ったイージス艦なのだ。

そして何処とも無く消えて、沖縄近海に現れて香澄を狙ったのだ。


政府と自衛隊、防衛庁は合同会議を連日行っていた。

航空自衛隊が連日、日本の近海を偵察して潜水空母を探していた。

その空母は沖縄近海から九州に戻って航行していた。

船体を海上に浮上させて、それはレダーでテレパシーを感受する必要が有るからだった。


シシリア島の近海でフランス、イタリア、スペインの合同連合軍は戦闘艦と激しい戦いをしていた。

と云っても戦闘艦は無傷で、レーザー砲の攻撃に連合軍の艦船は全滅状態に成って、戦闘艦の近くでは航空機が激突して大破、墜落で一方的に完敗状態だった。

ポルトガル、イギリス、アメリカの連合軍に戦いの様子が連絡されて、異常な雰囲気に連合軍が陥っていた。


各国の首脳が緊急で連絡をして、対策を協議するのだが対策は無い状態だ。

そして総ての首脳が「新しい、テロ集団の登場だと」怯えていた。

誰一人宇宙人だとは思っていなかった。


これまでの主な人物紹介

アール星人

早乙女香澄、二十二歳、テレパシー、サイコキネシス(手を触れないで、物を動かす)

有田俊、二十八歳、アール星の戦士、サーベルの達人、凄いジャンプ力

村中保、四十歳、アール星の科学者、テレパシー、数学の天才

水谷洋子、二十一歳推定、テレパシー、治癒能力

水谷瞳 、二十一歳、身体の悪い部分を即座に探す、医学の天才

佐藤浩三、三十代、ヘラクレス、怪力

堺道行、中学生位、テレパシー、透視、遠くが見える

南一樹、四十代、テレパシー、サイコキネシスの優勝者、火を使える

森山秀、水の中を魚の様に泳ぐ、蘇生、テレパシー

地球の人々

本城和美、病院の看護師

本城瞳 、和美の妹大学生

井尻努、漁船の船長

的場刑事、静岡県警ベテラン刑事

小林刑事、静岡県警

井上刑事、静岡県警、若手

地球の征服の反乱ロボット集団

知能ロボット、アトラン、 優れた知能、アトランティス号のメイン頭脳

超人A-1、刀とジャンプ

  A-2、サイコキネシス

  A-3、テレパシー、科学者

  A-4、テレパシー、変身の女性

  A-5、ヘラクレス、怪力

  A-6、俊足、吸盤、ジャンプも出来る

  A-7、テレパシー、カメレオンの様に壁に同化して、消える

  A-8、テレパシー、催眠術、サイコキネシス

武器、兵器

潜水空母、外部を特殊金属で覆って、地球上の攻撃には無敵

戦闘艦、 規模は巡洋艦、特殊金属で覆われて、攻撃を受け付けない、

     特殊ミサイル搭載、レーザー砲三門、レーザー光線装置多数装備


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