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バベルの塔  作者: 赤根 旅と
1/1

The Tower of Babel

始まることも終わることも僕は知らない。

誰かの温もりに触れたことなど忘れてしまった。

僕には「名前」がない。











・・・とある世界の中で人々は終わりのない争いを繰り返していた。

血を血で洗い、絶望のみがそこにはあった。

混乱の世界の中で一人の少年が不思議な力を手にした。

少年の名はバベル。その少年は手にした不思議な力を「全智」と、名付けた。

そして少年はその力を使い争いを終わらせた。

終わらなかった戦争を終わらせた少年は青年となった。

だが彼は、人間に対して次第に失望するようになる。

何も学ぶこともなく、争い続ける人間に対して.........







1:

ズドオオオオオオン

「いいぞ、撃て!!」

「第1隊突撃して!」


「バベル様、レジスタンス供が....。ここは危険です、早く脱出を!!」

バベルと呼ばれた男は玉座から立ち上がった。

隊長であるゴリアテは息を呑んだ。その男は少なくとも人間ではない。お仕えする身からしてもだ。

「ゴリアテ、これは一体どういうことですか?」

「申し訳ございません。奴ら結界を突破して。」

「 しかしレジスタンス供ですか...。下等な人間を前に逃げるとは...。

「しかし、あなた様が奴らを一捻りで倒せたとしても!計画の場所に早く行かなくては!」

「まあいいでしょう。そうですね...、早くそちらに向かう必要もできたようです。・・・ところで、彼は?」

「No.13ならば、混乱の中白い部屋を抜け出したようです。」

「!? 分かりました...。私は先に行かせていただきましょう。ゴリアテ、彼を見つけ出しなさい。」

「はっ!仰せのままに。」



「これも貴方の筋書き通りなのでしょうか。

・・・・・ヤフィア。」






「お父様!子供たちは?」

「今探している。」

「大変です!ゴリアテ将軍が!」

「分かった。私が行く。」

「お父様....。」

「カノン、お前は子供たちを探してくれ。生きている人がいるかもしれん。」

「・・・分かりました。お父様、ご無事で。」



白い廊下の中、レジスタンスの少女、カノンは必死で生存者を探していた。

「誰もいない.....。」

廊下には人の死体があっちこちにあった。

「なんで...。こんな酷いことを...。」

しかし迷ってばかりではいられない。生きている子供を早く探し出さないと。


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