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欲望の話。

人は誰しも欲望を持っている。


愛欲・性欲・食欲・睡眠欲・金銭欲・物欲


欲望は煩悩と呼ばれ、東洋ではしばしば悪のものとして扱われる。


だけど、そんな御託は正直どうだっていい。


人間の最も罪な欲望は他人ひとの上に立ちたいということだと思う。


このごろ、なんで、格差が無くならないのかって考えることが多い。


でも、人間は一人として同じ人間はいないから、どうしたって差は生じる。


そうすると、ロール(役)が発生するわけだ。


僕みたいに面倒くさがりな人間と、よく働く人間。


穴と棒。


SとM。


ほらね、もう具体的な説明はいらないじゃないか。


一応しておくならば、二人きりの時に格差は存在しない。だが、鑑賞者・傍観者が発生した時点で、格差は存在を始める。もっとも、それは鑑賞者の価値観によって決定されうるわけだけど。


今日の話。


発展途上国を搾取する先進国。


子供と大人


JKとおじさん


中国の農民と都市民


日本の地方と東京


非正規と正規


格差はあらゆるところにある。昔と同じ。でも、情報網の発達によって、僕らは他の世界を知り、ロールであるのと同時に、自らの鑑賞者となった。


それが格差の正体なのかもしれない。


え?なに?根本的な解決になってないって?


そうだね。これじゃまるで市民革命の時代の話みたいだ。


そこで出てくるのが資本主義経済なんだよ。


高度に情報化した資本主義経済は人間の欲望を肯定する社会方式だ。


他人より上に立ちたい。女を買いたい。楽したい。


どうぞご自由に。


もっとも、あなたに資本があればの話だけどね。


でも、この世界で唯一許されていないことがある。


人殺しだ。


やっぱし、欲望を肯定するには最低限の倫理とかいう謎な存在がないときちんと受け入れられないのかなぁ。


欲望も、生きてなんぼってことか。


いや、逆に言えば、すべての人の生存欲が認められてるのかな?


でも、思うんだよね。


資本主義じゃなかった時代ってアルノカナって。


例えば、わかりやすく、織田信長。


彼には、アイディアと、頭脳と、身体って資本があった。


その資産運用で、資本をどんどん増やした。


でも、リスクヘッジが不十分だったから本能寺ともいえるわけで。


え?なぜ今の日本が武力闘争にならないか?だって?


それは簡単だよ。個人の資本が増えたからさ。


個人の資本が少ない途上国では武力という資本による資産運用のが効果的になってるでしょ。


現実に。


あぁ、なるほどわかっちゃった。


人殺しは単純に高額なんだ。


相手よりもそうとう多くの資本を持ってないといけない。


え?なに?資本の概念拡張しすぎだって?


実体のないブランドが資本になる時代だよ。人権ぐらい資本に入れたっていいじゃない。





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