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私の3月11日

作者: 葵枝燕

今年もやって来る

きみと離れたあの日が


私の中に

重い後悔をのせたまま

何度も何度も季節はめぐる


目まぐるしい濁流の中

突然にきみを思い出しては

消えかけた思いが目を覚ます


今日という日付は

この先何度だってやってくるのに

私はきっと その度に引き戻される


きみを思い出して

後悔を抱いたままで

それでも私はここにいる


何度も何度も

“今日”を重ねて


何度も何度も

きみを思い出して


三月十一日は 変わることなくやってくる


きみへの想いを

色濃く膨らませながら

 こんにちは、葵枝燕です。

 今日は三月十一日ですね。私にとって、二〇一一年の今日は卒業式でした。

 この詩は、あの日日本を襲った出来事を書いたものではありません。三月十一日、卒業式とともに離れてしまった片想いの相手を想い浮かべて書いた、そんな詩です。

 でも、それ以外の意味にとっていただいても構わないと思っています。

 不謹慎な詩といわれるかもしれません。あの日を液晶画面越しにしか感じていない私の詩で、救われる人はいないかもしれません。

 それでも、深い爪痕を抱いたまま生きる方々に、少しでも何かを届けられればと、思っています。願うなら、少しでもいい、笑顔でいてほしいのです。

 どうか少しでも、前を向いて歩めるように。

 読んでいただき、本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] そういえば、卒業のシーズンでもありましたね。
2019/01/25 18:30 退会済み
管理
[一言] お久しぶりでいいですよ(笑)お久しぶりです! 『私の3月11日』拝見しました。『目まぐるしい濁流』という表現がなんとなく震災を連想してしまうのではないかなあと個人的に思いました。 大きな出来…
[一言] なるほど、本文を読んだだけだと、東日本大震災被災者の手になる作品と勘違いしてしまいます。ただし「なろう」のフォームには、「あらすじ」および「前書き」「後書き」の欄が設けてありますので、これを…
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