ギルドにて
誠はティルさんの事を思って、ギルドの場所だけ教えてくれたら問題ないと言ったのだが、ティルさんの家もギルドの近くらしく案内してくれることになった。
俺たちは周りの街並みに気を取られながらティルさんの後ろをついていくこと10分程度。
「あれがギルドですよー」
ティルさんの言葉と共に正面を向いた。
ティルさんの指さす方には奥ゆかしくも圧倒される立派な建物が建っていた。
「これがギルドってやつか」
誠は額に手をあてながら言う。
「私は彼と話をしてみようと思います。ここまでの案内で申し訳ありませんが受付に行ってみて下さい」
ティルさんはそういいながら帰って行った。
「ありがとうございます」
俺と誠はお辞儀をしながら礼を言った。
ギィと音を立てながらギルドの扉を開けるとそこには想像していた通りの場所だった。
ガタイのいい男達は酒と思われる物を飲みながら談笑しており活気のある感じだった。
扉から正面の突き当たりにはカウンターがあり女性が座っていた。きっとあれが受付だろう。
そう思いながら正面に向かって歩いているとなんだか見られている感じがする。
トラブルにはなりたくないなと思いながら目を合わせないようにしていた。
とりあえずは何事もなく受付らしきどこまできた。
「ようこそギルドへご用件は何でしょうか?」
正面に座っていたボブカットくらいの髪の長さで茶髪のこ綺麗なお姉さんが話しかけてきた。
誠はそのお姉さんにこれまでの経緯を話した。
お姉さんも話に納得してくれたようで
「そうですか、それならばギルドに登録されてはいかがでしょうか?」
とこちらが願っている返答をしてくれ、水晶玉のようなものを持ってきてくれた。
「これは?」
俺がその水晶らしきものを覗き込みながら聞くと、受付のお姉さんは答えてくれた。
「これはギルドに登録する際にその方の簡易的な情報を見るために使うのです。
誠と俺は
よくわからずその水晶を眺めている。
「こちらに手をかざして頂いてよろしいでしょうか?」
と受付のお姉さんはこちらを覗き込んでくる。
まずは誠がその水晶に手を置いた瞬間、その水晶が光出す。
いきなりのことでびっくりしていると、その水晶の上にゲームで見たことあるような薄い青色の四角いのが現れた。
「こちらが貴方の情報です。っ...!」
お姉さんは驚いた表情を見せた。
俺と誠は何に驚いているのかは分からないが目の前の四角い物には緑色の星が5個並んでいる。
「なぁ圭太、なんか星が並んでるぜ。でも何で緑色なんだろうな?てか5個ってなんか意味あるんですか?」
誠は俺とお姉さんに話しかける。
お姉さんは少し固まっている。
お姉さんの驚ようにテーブルで酒らしき物を飲んでいる奴らが近づいてきた。
「うおおお!星5つじゃねぇか!」
「5つ!?初めて見たぜ!」
「俺たちのパーティにこいよ」
「いいなー」
など沢山の声が聞こえてきた。
もちろん俺と誠は何なのかさっぱりわからない。
俺たちが困惑しているとお姉さんははっとしたように我に返り俺たちに話しかけた。
「私も星5つは初めて見ました。この星の数がその方の潜在能力といいますか、強さを示しているのです。色については属性を表しています。なので貴方の緑色は風属性ですね。」
そう言いながらも机の上に置いてあるお姉さんの手はプルプルと震えていた。
「へぇ、俺ってそんなにすげえのか。半信半疑ではあったがやっぱり風なんだな」
誠はそういいながら両手を頭の後ろで組む。




