表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

その1

 長き冒険の果て、伝説の剣を手に入れた勇者たち一行は、ついに魔王の城に乗り込んだ。


 玉座に座る邪悪な魔術師に向かい、若き勇者は言い放つ。


勇者「魔王ッ! とうとう年貢の納め時が来たようだなッ! おまえの攻撃魔法はこの伝説の剣が封じた。もはやおまえには勝ち目などないぞ! 覚悟しろッ!」


魔王「ふっふっふ……その程度で勝った気でいるのか、愚か者どもよ」


勇者「なんだとッ!」


魔王「我が偉大なる魔術は攻撃魔法だけではないッ! これを見よッ!」


 魔王が地面めがけてバラバラと何かをばらまいた。


 それは、龍から取った無数の牙だ。


 龍の牙は「龍牙戦士ドラゴン・トゥース・ウォーリアー」の杯となり、地面の中から武装した骸骨戦士が数十、いや数百体出現する!


勇者「おおッ! これはッ!」


魔王「どうだ。いかにおまえたちが強かろうとも、これだけの骸骨を相手にできるほどの体力はあるまい。くっくっく……」


 自信満々にほくそ笑むと魔王は、眼前に満ちる忌まわしき存在に向かって仰々しく命じた。


魔王「しもべどもよ! 我が言葉をよく聞け!」


骸骨(1)「(よく聞いている)」


骸骨(2)「(よく聞いている)」


骸骨(3)「(よく聞いている)」


骸骨(4)「(よく聞いている)」


骸骨(5)「(よく聞いている)」


……


骸骨(298)「(よく聞いている)」


勇者「……」


魔王「……」


勇者「随分と躾の良い僕どもだな」


魔王「……あの、その、なんだ……勇者さんたちさぁ、できれば、いったん帰って出直してきてくれないかな? うん、ボクね、ぜひそうして欲しいんだけど、駄目?」


勇者「駄目」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ